みなさん、春雨が何から作られているかご存知ですか？
低カロリーなイメージがあり、コンビニやスーパーでは春雨スープがお手軽に買えて、お湯を入れ、3分で食べることができる大変便利な食材です。ダイエット経験がある方はよく食べたのではないでしょうか。
しかし、ダイエット中の方が春雨を買うのは注意が必要です。
春雨ってどんな食材？
春雨は、デンプン（発祥地中国では緑豆、日本ではじゃがいもやとうもろこし、韓国ではさつまいもから採取）を原料として作られています。
麺は細く、つるつるとした喉ごしで、もちっとした食感で、食欲がない時にも食べやすい食材です。
乾燥させた状態で、賞味期限が長く、長期保存ができます。
乾燥した状態のものをボールに入れ、太さに応じて５〜７分程熱湯に浸しておくだけでそのままお料理に使うことができるので、大変便利な食材です。
春雨を使った料理
○春雨スープ
インスタントが主流で、スーパーやコンビニでお手軽に買えます。
おうちご飯の時におすすめの商品もあります。豊富なお味があり、飽きがきません。
○春雨サラダ
おうちで作ったり、お惣菜として買うこともできます。
○チャプチェ
春雨の炒め物で代表的な韓国料理です。
○七宝/麻辣湯（マーラータン）
春雨を主食として、メインで提供しているお店があります。
お好みの具材を選べ、山椒の量を３種類から選べます。
このように春雨はスープやサラダ、炒め物など副菜として、食べることの多い食材です。
春雨にはどんな栄養があるの？
エネルギー:76〜78kcal
糖質:19.1g
食物繊維1.5g
その他少量のカルシウムが含まれますが、そのほとんどの成分は糖質です。
つまり、炭水化物（糖質+食物繊維）が多く含まれる食品ということが分かります。
春雨の主な成分はどんなもの？
【糖質】
○１gあたりのエネルギー量［４kcal］
○身体のエネルギー源
○唯一の脳のエネルギー源
○過剰に摂ると脂肪に変わる
【食物繊維】
○１gあたりのエネルギー量［０〜２kcal］
○ヒトが持っている酵素では分解できず、エネルギー源とはならない
○腸内環境を整える
○糖質の吸収を抑える
主な炭水化物の食材の成分
ここではエネルギー、糖質、食物繊維の量で見ていきます。
○白ごはん
エネルギー:156kcal
糖質:35.6g
食物繊維1.5g
○食パン
エネルギー:248kcal
糖質:44.1g
食物繊維2.3g
○うどん（ゆで）
エネルギー：95kcal
糖質：17.9g
食物繊維2.4g
○春雨
エネルギー：76〜78kcal
糖質：19.1g
食物繊維1.5g
○じゃがいも
エネルギー:71kcal
糖質:13.8g
食物繊維3.1g
このように春雨はじゃがいもとほぼ同じエネルギーです。
春雨の成分はほとんどが糖質で、その他食物繊維とカルシウムなどのミネラルが少量まれる食材です。一方で、じゃがいもには糖質の他に食物繊維、ビタミンCやビタミンB群などのビタミン、鉄やマグネシウムなどのミネラルなどが含まれます。特にビタミンCは加熱により壊れやすく、生のフルーツや野菜から摂るすべき成分ですが、じゃがいもに含まれるビタミンCは壊れにくいため、糖質の多い食材としてはビタミンCも摂れる優秀食材です。
ダイエット中に春雨は食べてはダメ？
低カロリーのイメージがある春雨ですが、原材料はデンプンで、その成分のほとんどが糖質です。
一見、他の炭水化物食品と比べると100gあたりのエネルギー量が低い為、ダイエットに向いているように思います。
しかし、糖質・食物繊維の量を比べるとうどんがより糖質量が少なく、食物繊維の量も多いため、一概に春雨がダイエットに向いているとは言えません。
また、じゃがいもが春雨よりも低糖質で食物繊維が倍以上含まれます。春雨は副菜として使われることが多く、同じ副菜として使われることが多いじゃがいもと比べると、食事制限をしているダイエット中にどうしても摂取できる量が減ってしまう食物繊維やビタミン、ミネラルをより摂ることができる食材を食べることが望ましく思います。
とはいうものの、ダイエットの成功法は【バランスの良い食事】【運動】【継続】です。
決して春雨を食べてはダメというわけではありません。
まとめ
ダイエット食のイメージがあった春雨ですが、間違った情報を信じてしまうと返って太ってしまうということが起きてしまいます。
春雨は決して低カロリーというわけではなく、他の炭水化物食材と比べると低カロリーということです。ダイエット中の食材選びにはエネルギー量だけではなく、糖質の量や食物繊維の量など、その他の成分にも目を向けることが必要です。
春雨だけをたくさん買うなど偏った食材だけを買うのではなく、食べたい時や食欲がないなど必要な時に買いましょう。副菜で春雨やじゃがいもなど糖質を多く含む食材を選ぶ場合は主食の量を抑え、糖質を摂りすぎないようにすることがポイントです。さまざまな種類の食材をバランスよく食べ、運動し、続けることがダイエットへの一番の近道です。
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