塩昆布は昆布のうまみと絶妙の塩加減で、ご飯のお供としてもお茶漬けにして食べても、とってもおいしいですよね。昆布はミネラル分も多くて体に良いとされる食べ物という印象ですが、過剰に摂取すると体に不調を起こす恐れのある食べ物でもあります。
今回は過剰摂取が体に不調を起こす理由と、塩昆布に含まれるミネラル分や塩昆布の選び方などについて詳しく見ていきます。
塩昆布の食べ過ぎは体に良くない?
昆布にはたくさんの「ヨウ素」が含まれています。ヨウ素とはミネラルの一種で甲状腺ホルモンの原料で、その甲状腺ホルモンは成長やエネルギー代謝にとても大事な役割を果たしています。
ヨウ素は成長や代謝に必要な栄養素ですが、過剰に摂取すると甲状腺機能の低下や甲状腺腫を引き起こす恐れがあります。
また、過剰摂取により甲状腺ホルモンの分泌が悪くなると、むくみやだるさ、皮膚の乾燥、便秘、月経異常、不妊症などの症状を引き起こすことがあります。では、塩昆布は一日にどのくらいだったら摂っても良いのでしょうか?
日本人は古くからヨウ素を含む海藻類を多く食べてきているため、体内に蓄積せず排出され、過剰摂取による影響は比較的少ないと言われています。しかし成人の男女でも、一日に昆布約1.5gで上限とされるヨウ素の摂取量を満たしてしまいます。
10歳以下の子どもの場合、一日に上限とされるヨウ素の摂取量は成人の約半分以下と言われています。一円玉が一枚1gと言われているので、一日に摂取していいとされる昆布はほんの少しの量になります。
塩昆布はご飯に乗せて食べたりお茶漬けにしたらとてもおいしいですが、その食べ方だとヨウ素を過剰に摂取してしまいます。少なくても美味しく食べるためには、ごま油と一緒にキャベツやきゅうりと和えて食べると、おいしく健康的に食べることができます。
塩昆布から摂れる栄養とその効果は?
塩昆布は体に良いとされる栄養素も含んでいます。適切な量を摂ればいろんなメリットもあります。
まず、1つ目はカルシウム、マグネシウム、カリウム、ヨウ素などといった体の調子を整えるミネラル分を多く含んでいることです。カルシウム、マグネシウムは骨や歯を丈夫にしてくれる働きがあり、カリウムには高血圧の予防やむくみの改善などにも良いとされています。
また前の見出しでもご紹介しましたが、ヨウ素は適切な量を摂ることで、成長やエネルギー代謝に必要な甲状腺ホルモンの原料となる体にとって大事な働きがあります。
次に2つ目は、鉄分を多く含んでいるということです。鉄分を摂ることで期待できる主な効果は貧血や肌荒れの予防で、特に女性にとって大切な栄養素といえます。
鉄分は日頃の食事で摂ることが難しい栄養素とされています。レバーなど鉄分を含む食事と合わせて食べることで、より多くの鉄分を摂取できるようになります。他にも水に溶けやすい水溶性の食物繊維を含み、胃や腸を整えることも効果もあります。
塩昆布は摂りすぎない方がいい食品ですが、体にいい効果も期待できるため野菜に和えるなど適切な量を摂る工夫をしながらおいしく健康に食べたいですね。
おすすめの塩昆布
塩昆布は野菜などと和えたりするのに、千切りタイプが使いやすくておすすめです。塩昆布は千切りタイプや細切り、太めもあります。そちらはお好みで素材やお料理に合わせて選ぶのが良いでしょう。
健康面を考えた減塩タイプもありますが、少量でもしっかり味がする塩昆布を、少量使う方が摂取量を抑えるのに効果的です。
また塩昆布はうまみ成分として、たんぱく加水分解物という化学調味料が含まれているものがあります。
たんぱく加水分解物は肉や魚から酵素や塩酸を使って、うまみ成分のアミノ酸を抽出した食品に分類されるものになります。しかし一緒に生成される化学物質には、発がん性の心配があるものが含まれます。
減塩タイプでない塩昆布で、たんぱく加水分解物が含まれないものがあります。
こちらの商品なら、安心して使えますね。
まとめ
ここまで塩昆布について、ミネラル分を多く含み体を整えてくれることが期待できる反面、過剰摂取や化学調味料に気をつけることをお伝えしてきました。塩昆布をおいしく健康的に食べるには、一日に摂って良いとされる量を守り、化学調味料に注意することが大切になってきます。
昆布のうまみと絶妙の塩加減がとってもおいしい塩昆布。化学調味料の含まれないものを選ぶことと少量でもおいしく食べる方法を考えてみるのもいいかもしれませんね。
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