ハーブティーを飲んで、リラックスした時間を過ごしたいという方はたくさんいますね。
ですが、「ハーブは妊娠中や授乳中に影響はないの?」「子どもにハーブを使っても大丈夫?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ハーブの中には、例えば同じキク科のブタクサにアレルギーがある場合、アレルギー反応がでる可能性も考えられます。
この記事では、ハーブを安心して楽しむために、知っておきたい注意点やハーブティーの効果的な使い方をお伝えします。
ハーブの種類と効果
ハーブは薬草の仲間になるため、他の食材より注意して使う必要があると言われますが、ご家庭で料理やハーブティーなどで使う量は神経質にならなくてもいいとも言われています。
ですが、ハーブの特徴や注意点などを知っていると、妊婦さんやお子様に心配と思う時は使わないなど選択できますね。
そこで、雑貨店やスーパーなどでも購入できる主なハーブの特徴と気を付ける点をお伝えします。
ローズマリー
有効とされる効果
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 血行不良・冷えの緩和
- 消化不良の改善
- 花粉症の緩和
このような効果が期待できるため、アンチエイジングや疲労回復効果・集中力アップも期待できると言われています。
注意点
脳への神経刺激性の可能性があるため、妊娠中や乳幼児には控えた方がいいと言われる場合もあります。
カモミール
有効とされる効果
- 鎮静作用・不眠の症状緩和
- 胃炎・冷え性・生理痛緩和
- 更年期障害緩和
このように万能に効果があるハーブとも言われていて、特にジャーマン種のカモミールは抗炎症作用効果が高いので、鼻づまりや花粉症の解消に使われることもあります。
注意点
ジャーマンカモミールはキク科の植物なので、同じキク科のブタクサにアレルギーのある人が使うとアレルギー反応が絶対ないとは言えないため注意が必要です。
また、カモミールには子宮収縮作用があると言われるため妊娠中はできるだけ避けた方がいいと言われることもあります。
ミント
有効とされる効果
- 頭がスッキリして脳が活性化する
- 胃もたれ・便秘・下痢に効果がある
- 鼻づまりの緩和
ペパーミント・アップルミント・スペアミントなどミントにはたくさんの種類があり、さわやかな香りにたくさんの効果がもたらされていると言われています。
注意点
ペパーミントに含まれる精油成分のメントールには、皮膚や粘膜への刺激性があるため乳児には使わないとされています。
レモングラス
有効とされる効果
- 解熱作用の期待
- 胃もたれ・食欲不振など胃腸の不調改善
さわやかなレモンの香りがリフレッシュさせてくれて、おなかの調子を整えたいときにハーブティーとして使う方も多くいます。
注意点
レモングラスやヤローなどのセイヨウノコギリソウは子宮収縮作用があるとされて、妊娠中に避けた方がいいと言われる場合と、ハーブティーで用いる濃度は心配ないと言われることもあるため、気になる場合は担当医に相談することをお勧めします。
また、腸の蠕動を活発にするハーブには妊娠中は注意しましょうと書かれている場合もあります。
エキナセア
有効とされる効果
- 抗ウイルス・抗菌作用
- 消炎作用
- 免疫力アップ
エキナセアはとても綺麗な花を咲かせるため人気の高いハーブですが、園芸用に改良されたものにはハーブとしての効果がない品種もあります。
ハーブティーとして使うエキナセアは感染予防効果が期待されています。
注意点
人気の高いハーブですが、免疫系の疾患がある方や小児は使用しない方がいいと言われています。
ハーブティーを効果的に取り入れる方法
気を付ける点もあるハーブですが、たくさんの体に良い効果も期待できるので、ハーブティーとして楽しむことが生活の中で取り入れやすいのではないでしょうか。
1日の中で効果的に摂る方法をお伝えしますので参考にしてくださいね。
朝におすすめのハーブティー
朝は1日の始まりという方には、スッキリと目覚めるさわやかな香りと少し酸味を感じるローズマリー・レモングラス・ペパーミント・オレンジピール・ルイボスなどがおすすめです。
ハーブを単独でも、いくつかお好みでブレンドして飲むのもおすすめです。
ハーブティーはノンカフェインなので、刺激が少ないと言われていますが、目覚めたばかりの体に負担にならないように、朝食や朝食後に飲むのがいいですね。
昼食時におすすめのハーブティー
昼食時には午後からも頑張れるようなハーブティーがおすすめです。
昼食と一緒に飲む場合は、食事の邪魔にならないような香りのもので、ビタミンやミネラル、抗酸化成分などが含まれているルイボス・クコの葉・フェンネル・ネトル・桑などがおすすめです。
ルイボスは抗酸化作用が高いと言われているので、ブレンドする場合はルイボスを中心にいくつか合わせるといいですね。
午後のリラックスタイムにおすすめのハーブティー
昼食も終わって家事も一休み、そんなリラックスタイムには心を落ち着かせてくれるハーブティーがおすすめです。
リラックスタイムにはローズヒップ・エルダーフラワー・ローズなど優雅な香りを楽しみ、体を温め、潤いも与えてくれるほんのりと甘いお花系のハーブティーがいいですね。
エルダーフラワーとカモミール、リンデンなどのブレンドは肌や喉などを潤し、ローズヒップとローズマリーのブレンドは肌の調子を整える効果があると言われているのでおすすめです。
夕食から就寝前におすすめのハーブティー
夕食から寝る前には、一日の疲れを癒して、体を労わるようなハーブティーがおすすめです。
体をほぐして質のいい眠りにつけるように、眠りを誘うようなラベンダーやカモミール、そして、リラックス効果と消化も助けてくれるようなレモンバーム・オレンジフラワー・レモングラスなどのブレンドがおすすめですよ。
また、心地よい眠りにつきたい場合は、眠る直前にハーブティーを飲むのではなく、夕食後、または夕食前からゆっくり時間をかけて入浴前までに飲み、体をリラックスさせていくことが大切です。
1日に飲むハーブティーの適量
体に刺激が強いハーブなどは、使い方など専門家の指導が必要なものもあります。
市販のハーブティーはマイルドなものが多く、1日に飲む適量は約600~750mlと言われています。(水分制限などのある場合は担当医に相談する必要があります)
また、その時の体調に合わせて飲む量は調節する必要がありますね。
まとめ
ハーブを取り入れるときは、特にアレルギーがある場合や服用中の薬がある方、妊産婦さんやお子様は注意点を見て、担当医に相談するなど慎重に使うことが大切です。
私がハーブを取り入れるようになったのは、夕方からリラックスできるハーブティーを飲むようになってから眠りにつきやすく、スッキリした目覚めを実感したからです。
自分に合うハーブティーをを見つけて、心地良い一日を過ごすのはいかがでしょうか。