近年のペットブームで、家族の一員としてペットを飼い始める人が増えています。
あなたも今、ペットを飼おうかな・・・と考えているところでしょうか?
ペットとして犬や猫が人気ですが、最近注目を集めているのが「モルモット」です。
モルモットはおとなしくて温厚な性格の子が多く、小動物の中では数少ない、鳴き声でコミュニケーションを取る動物です。
そんな愛らしいモルモットですが「小さいから犬や猫ほど手間はかからないだろう・・・」と安易に考えて飼い始めると、意外と手間と費用がかかることに驚くかもしれません。
この記事では、実際に筆者がモルモットを飼育していた時に感じたことや、かかった費用についてまとめてみました。
モルモット飼育の注意点
モルモットの幼少期は手のひらサイズの大きさなので広いスペースは必要ないと考えてしまいがちですが、大人になると大きい子では全長30cmぐらいになります。
体が大きくなるのでウサギ用のケージでも狭くなり、ずっと入れっぱなしだと運動不足になってしまいます。
「もるんぽ」といっておうちの中で自由に歩かせている方もいますが、モルモットは排泄物の量がとても多く匂いも強い為あまりおすすめしません。
筆者は百均のワイヤーネットと防風ネットを使って100cm×80cmぐらいケージを手作りし、広いスペースを作ってその中を走り回らせることで運動不足にならないようにしました。
モルモットは排泄物の量がとても多いです。
1日掃除をしないと床はフンだらけ・尿まみれになってしまいます。
稀にトイレを覚える子もいるようですが、大体はケージの中で自由に排泄し、自分のフンや尿の上に座ってしまいます。
不衛生な環境で皮膚が汚れて皮膚病になってしまうこともあります。
その為、こまめな掃除が必要です。
筆者は1日に2~3回、ケージ内の掃き掃除と床に敷いたペットシーツの交換を行っていました。
モルモットも爪が伸びます。
爪が伸びるとうまく歩けなかったりひっかけてけがをしてしまいます。
そこで定期的な爪切りが必要なのですがモルモットはじっとしていることが苦手な子が多く、爪切りの衝撃でびっくりして激しく動いてしまうこともあります。
そして爪の根元には血管があるので、爪をよく観察して血管まで切らないようにしなければいけません。
血管を切ってしまうと出血し、そこから感染症になってしまうこともあります。
このような理由から、飼い主が一人で爪切りを行うことはなかなか難しいところがあります。
動物病院での定期的なケアがお勧めです。
モルモット飼育にかかる費用
モルモットの生体価格は7,000円~となっています。
モルモット専門店では、ブリーダーと提携して血統がしっかりしているモルモットを販売しているところもあります。
そのようなお店では、15,000円~と価格帯も高めに設定されています。
つぎに、モルモット飼育には以下のものが必要になります。
ペットシーツ
飲水用ボトル
エサ入れ
お手入れ用ブラシ
かじり木
モルモットフード
良質な牧草
嗜好品の生野菜
ケージは手作りすることもできますが、最初は市販のウサギ用ケージで大丈夫です。
生体を購入し、これらのものを揃えると少なくても15,000円ぐらいはかかります。
血統がしっかりしている生体を購入した場合、更に金額は上がります。
初期費用のうち、エサとペットシーツは毎月かかるお金です。
モルモットはグルメな動物で食べ物の好き嫌いがはっきりしているので、嫌いなものは一切食べません。
気に入るフードや牧草、野菜を見つけるまでは試行錯誤です。
その為、せっかく購入したフードが無駄になってしまうこともあります。
そして小さい身体ですが意外とたくさん食べるので消費も早く、あっという間になくなります。
ペットシーツは犬用のもので大丈夫ですが、排泄が多いので1日2回は交換した方が衛生的です。
この他、快適な温度を保つためのエアコン代などがかかります。
忘れがちなのが病院代です。
モルモットが動物病院にかかるイメージはあまりないかもしれませんが、2か月に1回程度、爪切りに行く必要があります。
その他皮膚病や不正咬合、骨折など、モルモットがけがや病気をした時には動物病院のお世話になります。
モルモットを診ることができる獣医もあまり多くないので、近くにない場合は遠方まで行かなければなりません。
筆者は飼ったモルモットにシラミが寄生していて多量の卵が身体中に発生してしまい、寄生虫退治のために何度も遠方の動物病院に通わなければなりませんでした。
まとめ
モルモットは愛嬌があり、コミュニケーション豊かでそれぞれに個性があってとてもかわいらしい動物です。
お腹が空いたときや甘えたいとき、怒ったときなど、いろいろな鳴き声や動きで表現してくれます。
その姿はとても愛らしく魅力的で、ペットとして人気が出るのもうなずけます。
今回お伝えした内容を理解されたうえで飼育を決意されたあなたは、ぜひ毎日のスキンシップを大切にたくさんの愛情を注いであげてください。
かわいい仕草や表情で、飼い主が注いだ以上の愛情表現をしてくれますよ。
ぜひ、最後まで大切に育ててあげてください。
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