自宅の庭やベランダなどで楽しめるガーデニング。
眺めて楽しい四季折々のお花や、収穫がうれしい野菜など、いろいろなジャンルに挑戦してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実用的かつおしゃれなイメージのハーブガーデンについてのお話をします。
お料理の仕上げに、ちょっとした彩りを添えてくれるハーブは、買ってきてもなかなか使いきれなかったりするので、自分で育てて使いたいときに使う分だけ摘んでこれたらいいですよね。
ハーブを育ててみたい!と思ったとき、何も知らずに種や苗を買ってくると、あとあと大変な思いをするものがあるんです。
もちろん、買ってはいけないわけではないのですが、購入にあたって事前の準備段階として知っておいてほしい、気をつけるべきポイントをまとめました。
選ぶ際の参考にしてくださいね!
増えすぎに注意!
最もポピュラーといってもいいハーブの代表格、ミント。ガムやタブレット、歯磨き粉などでもなじみ深いですよね。ハーブティーにしたり、手作りのスイーツに添えてみたり、使い道も様々です。ペパーミント、スペアミント、アップルミントなど、種類も豊富で選ぶのも楽しそうです。
丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者にも挑戦しやすいといえます。
ただ、庭に直接植えるのには向いていないのが、このミントの仲間です。
うっかりすると、増えすぎて手が付けられなくなってしまいます!
繁殖力が非常に強く、ランナーと呼ばれる地下茎によっても、花が咲いた後にこぼれ落ちる種子からもどんどん増えて広がっていきます。
その結果、もともと庭にあった他の植物を押しのけるように広がり、それらの生育を阻んでしまうことも。
もっと厄介なのが、地下茎をどんどん伸ばしてお隣の家の敷地まで広がってしまう、いわゆる「ミントテロ」状態。
せっかく趣味で始めたガーデニングが、ご近所トラブルのもとになっては悲しいですよね。
このようなことにならないように、ミントを栽培する際は植木鉢やプランターに植えるのが良いでしょう。
どうしても地植えしたい場合は、土の中に仕切りを入れておいたり、プランターごと土に埋める方法など、地下茎が無限に伸びていかないような工夫をしましょう!
同様に、広がりすぎて収拾がつかなくなりがちなものは、レモンバーム、オレガノなど、ミントと同じシソ科のハーブです。これらを栽培する際も、増えすぎないように注意する必要があります。
育ちすぎに注意!
肉料理に使ったり、美容にも効果があると話題のハーブ、ローズマリー。松に似た細い葉をつけ、小さな花を咲かせる、高温にも低温にも乾燥にも強い育てやすいハーブです。
しかし、こちらも安易に植えてしまうと面倒なことになりかねないので要注意です。
よくガーデニングコーナーに小さな苗が売られていますが、ローズマリーは実は2m近くまで大きくなることもある「常緑低木」に分類されます。そして上に伸びるタイプと横に広がって伸びるタイプがあります。
放置しておくと、枝の部分が下のほうから順次、茶色く固くなってきます(木質化)。木質化してしまうと、剪定のときに一歩間違えると葉が生えてこなくなったりするので注意が必要です。あまり大きくしたくない場合は木質化する前にこまめに剪定してあげる必要があります。
そしてローズマリーは植え替えに弱いため、鉢植えの場合は最初から少し大きめの鉢を選びましょう。
大きく育てたい場合は、成長するスペースを考慮して植える場所を決めましょう。
生育に適した環境の違いに注意!
ハーブに限らないことですが、植物の生育にはそれぞれに適した環境があり、それを考慮する必要があります。
温度、湿度、日照、土質などの要素があります。このうち、水やりの頻度や土づくりなどによって対応できることもありますが、気温に関しては自分で調整することが難しい要素といえます。
ご自身のお住まいの地域に合ったハーブの種類を選ぶのも、上手に育てるコツです。
代表的な例を挙げておきます。
☆寒さに弱い→レモングラス
☆寒さに強い→タイム
☆暑さに弱い→ラベンダー
☆乾燥を好む→ローズマリー、ラベンダー
☆乾燥に弱い→ミント、バジル
上記のような特徴を理解したうえで、栽培するハーブを選んだり、日よけや防寒など工夫しながらあえてチャレンジしてみるのもいいでしょう。
まとめ
ハーブガーデンにチャレンジする際に注意するポイントについてお話ししてきました。
植える場所や方法、育て方の注意点は種類によって異なることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
なんとなくのイメージだけで種や苗を購入しても、いざ育てるという段階で「こんなはずじゃなかった…」と、苦労してしまっては楽しみも半減してしまいますね。
実用的で、かつおしゃれで楽しいガーデニングを満喫するためにも、育ててみたいハーブの特徴を事前に把握してから購入するようにしましょう。
ちなみに、初心者の方は無理せずに、種ではなく元気な苗を選んで植えるほうがいいようですよ!
ぜひ素敵なお庭作りにチャレンジしてみてくださいね!
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