自宅でプリンターを使うと、インクのコストがかかってしまい驚く方もいるかもしれません。
プリンター1台の値段と、純正のインクを3セット購入する代金とあまり変わらない場合もあります。
そんな時に候補になるのが、プリンターの互換インクです。
ただ、買ってはいけないという声もありますが、本当のところはどうなのでしょうか。
互換インクと純正インクの違い
純正インクとは、プリンターのメーカーが製造した専用のインクカートリッジのことです。
それぞれのプリンターの性能に合わせて、インクの成分が配合されています。
耐光性や耐水性などが優れていて、インクによっては2~300年くらい色を保ったまま保存できるものもあるということです。
一方、互換インクはインクメーカーが作ったインクカートリッジをいいます。
互換インクの種類は以下のようになっています。
- 互換インク:インクメーカーがカートリッジとICチップを作り、独自のインクを詰めたもの
- リサイクルインク:純正のインクカートリッジやICチップを洗浄して再利用し、独自のインクを詰めたもの
- 詰め替えインク:インクメーカーのインクのみを購入して、ユーザーが手持ちのカートリッジに詰めて使うもの
互換インクを使うメリット
それでは、互換インクのメリットについて見ていきます。
安い
純正のインクよりも互換インクの方が価格が安いです。
700円~1,000円ほど安価に済むものが多いでしょう。
日本製も海外製もありますが、一般的には海外製のほうがより安価な場合が多いですね。
家庭で写真や文書をたくさん印刷したり、ラベルなどを大量に作成したりという場合、安価にできると助かりますね。
純正インクと互換インクと併用する場合、文書などで印刷する機会の多い黒のみを互換インクにして、カラーインクを純正品にといった使い方もできます。
保証がついているものもある
互換インクの場合、インクメーカー独自の保証がついている場合もあります。
製造後6ヶ月~1年まで保証が認められているところがよく見られます。
インクのカスレや印字ができないなどのトラブルがあった場合、無償で交換や返品に応じている場合もあるようです。
互換インクが原因でプリンターの故障があった場合に、修理費用を保証しているメーカーもあり、自信がうかがえますね。
ただし、互換インクと純正インクの成分が異なるため、「純正インクと同じ色合いで印刷できない」といった苦情は保証の対象外となるようです。
製造工場に認定がついている場合もある
互換インクの製造工場には、国際的な認定がされているところが多いです。
環境への負担を減らすISO14001、一定の品質を保っているとみなされるISO9001などがあります。
国際的に認められているところから、安心して購入できますね。
互換インクを買ってはいけない理由とは?
それでは、互換インクを買ってはいけないという人が挙げる理由について紹介します。
十分にインクが入っていない
互換インクの中でも、4本で1,000円程度の激安価格のインクがあります。
十分な量が充填されていないからか、数枚でインクが終わったり、全く印刷できなかったりといったものもあるということです。
しかし、国際的な認定が下りているインクのメーカーなどは、特に問題なく使えることがほとんどです。
また、純正インクと成分が違うために気泡が発生し、最初の数枚はかすれが生じることもあるということですよ。
常識的な価格で、購入したレビューも良く、不良品の交換もしっかりしているメーカーであれば心配ないでしょう。
プリンターの故障で保証対象外
たいていのプリンターには、購入後半年~1年後まで保証期間があります。
期間内に故障した場合は、無償で修理してもらえますね。
しかし、保証期間内に互換インクを使った場合は、有償での修理になることをご存知でしょうか。
純正インクを使って故障した場合に対象となるのです。
互換インクを使うのであれば、保証期間が過ぎてからにするとよいでしょう。
残量表示ができないものも
純正のインクカートリッジには、現在どのくらいインクが残っているか残量表示がついています。
互換インクでも残量表示ができるものもありますが、詰め替えインクでは表示ができない場合があるのです。
インクカートリッジはICチップから残量をはかることができます。
詰め替えインクの場合は、カートリッジを使いまわし、新たにスポイトなどを用いてインクだけを詰めて使うことになりますね。
チップの残量をリセットするわけではないため、自動的に計測するのは難しいでしょう。
目で見てどのくらいか判断したり、使っている日にちで推測したりするしかありません。
スポイトの取り扱いも大変ですので、詰め替えインクはある程度使い慣れてからのほうがよいかもしれませんね。
互換インクを買ってはいけない人
印刷物の色が純正インクの色と微妙に違う、もしくは、退色するのが早いといったトラブルも見られることがあります。
このことについては、純正品のインクと配合されている成分が違っているためだということです。
印刷物の持ちについては、具体的に何年程度持つかというのもわかりにくいでしょう。
全く同じものを互換インクに望むのは非常に難しいため、純正インクを購入した方がよいかもしれません。
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