エコブームや、環境を考えたサスティナブルな意識が増えた今、赤ちゃんの肌にも、環境にも優しい布おむつを使って育児をしたいという両親が増えてきています。
布おむつ育児は確かにごみも出ませんし、環境にも優しく素晴らしいことです。
ただ、知識もないまま布おむつ育児を続けたり、デリケートな赤ちゃんの肌に優しい物を、とオーガニックコットンの布おむつを選ぶと、逆に赤ちゃんを傷つけることにもつながります。
この記事では、肌に良いはずの布おむつをなぜ買ってはいけないのか、徹底解説していきます。
布おむつを使用する際のメリット・デメリット
そもそも、なぜ布おむつ育児とはじめようと思ったのでしょうか?
紙おむつ代が浮くから?赤ちゃんの肌にやさしいから?
理由はさまざまだと思いますが、布おむつを使用する際のメリット、デメリットを紹介します。
布おむつを利用するメリット
布おむつを利用するメリットには、やはりおむつ代がかからないという点です。紙おむつはどんなに安くても1枚10円はしてしまいます。
新生児の場合1日10回以上交換しますよね。また例えば、紙おむつを2年間使用すると考えると、なかなかの金額になってしまいます。
その点、布おむつは最初にそろえる初期費用はかかるものの、一度用意してしまえばずっと使用することができます。
おむつカバーもサイズ調整可能ですので、1枚買えばおむつが外れるまで使用できますし、きょうだいが生まれた場合には下の子に同じ布おむつを使用することができますので、実質無料です。
また布おむつは紙おむつと比べ、肌に優しいと言われています。赤ちゃんのことを考え布おむつを選んでいるというお母さんも少なくないのではないでしょうか?
布おむつを利用するデメリット
では、布おむつ育児のデメリットはなんでしょうか?
それはズバリ面倒くさいという点です。
布おむつ育児は、専用バケツなどを最初にそろえ、汚れたものは軽く流して漬けておき、時間があるときにまとめて洗うという手法を行っているご家庭が多いと思いますが、やはり使用したら捨てるだけでよい紙おむつとは、手間のかかりようが雲泥の差です。
そのため外出時や、疲れたときや親の余裕がないときには紙おむつと使い分けているご家庭が多いようです。
買ってはいけない布おむつとは?
それではタイトルにもある、買ってはいけない布おむつとはどのようなものでしょうか?
詳しく説明していきます。
コットンやオーガニックコットン
布おむつ育児をはじめようとする親御さんのほとんどが、まずはオーガニックコットンを購入しようとします。
もちろんデリケートな赤ちゃんの肌に優しいという点では優れた素材になります。
ただコットン素材には乾きづらいという弱点があります。
軽やかなガーゼ素材ならまだ良いのですが、布おむつや布おむつカバーは、排せつ物を吸収するという仕様上、ガーゼではなく織り目の詰まった、しっかりとした生地になります。
お手持ちの綿製品を洗濯したあと、生地が重くなり、なかなか乾かないという経験はありませんか?
それと同じ原理で、布おむつカバーにコットンやオーガニックコットンを使ってしまうと、おしっこをした後になかなか乾きずらく、赤ちゃんのお尻が蒸れておむつかぶれをしてしまうという可能性があります。
赤ちゃんの肌を守りたくてオーガニックコットンを選んだのに、赤ちゃんを傷つけてしまっては元も子もないですよね・・。
サイズが合わないもの
その他買ってはいけない布おむつには、サイズが合わないものがあります。
布おむつのベースとなる赤ちゃんの肌に触れる部分のインサートと呼ばれる部分には、ご自身で折りたたんで使用する輪型の布おむつと、成型タイプと呼ばれる、すでに布おむつの形に切り取られ、縫われている布おむつがあります。
その布おむつと、その上から着用する布おむつカバーのサイズ選びを間違えてしまうと、赤ちゃんの太ももがすれて傷がついたり、スナップ部分がお腹に当たり違和感があるなど、赤ちゃんが快適に過ごすことができません。
布おむつを選ぶ際にはしっかりとサイズを見極めて購入するのが鉄則です。
買うべき布おむつとは?
それでは実際買うべき布おむつとはどのようなものでしょうか?
赤ちゃんが快適に着用できる通気性の良い物で、赤ちゃんのサイズに合わせて選ぶことで赤ちゃんもお世話をする側も快適に使用することができます。
ポリエステルの速乾性があり、赤ちゃんのサイズに合うもの
意外に思われるかもしれませんが、ポリエステル素材の布おむつカバーが赤ちゃんのお尻には適している場合もあります。
ポリエステルは化学繊維のために赤ちゃんの肌には優しくないんじゃないかと思われてしまいがちですが、コットンなどの綿素材よりも速乾性に優れているので、濡れたとしても赤ちゃんのお尻をサラサラに保ってくれるという利点があります。
洗濯をしても乾くのが早いので洗い替えにも嬉しいという、お世話をする側の利点もあります。
また赤ちゃんのサイズに合ったおむつを選ぶことで、漏れることなく、そして、赤ちゃんの肌が傷つくことなく快適に布おむつを着用することができます。
布おむつ育児を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
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