買ってはいけない古本！その理由とは？

ブックオフや古本市場など、古本を取り扱っている店舗で購入すれば、欲しかったマンガや雑誌、勉強に必要な参考書などを新品で購入するよりも安く手にいれることができます。オンラインショップでの購入もできるので、日頃からよく利用している人もいるのではないでしょうか？

とても便利ですが、購入時に気をつけなければいけない点もいくつかあります。

そこで今回は「買ってはいけない古本！その理由とは？」をテーマに、古本のメリットやデメリット、購入するときの注意点などを紹介していきます。ぜひ記事を読んで、失敗しない中古本選びをしてください。

はじめに

古本の定義をご存知でしょうか？一般的には出版後に一度誰かの手に渡っている本を総称して古本と呼びます。似た言葉に新古本がありますが、新古本は書店で購入されず出版社に返却された新刊を、再度流通させたものを指します。

古本のメリットをいくつか紹介します。

古本のメリットは、なんと言っても安く購入できるということでしょう。ブックオフであれば1冊110円から購入できます。セールやキャンペーン、またクーポンやポイントなどを利用すれば、さらに安く購入することも可能です。

発売時期の新しい本でも店頭に並ぶことが多いため、少しでも出費を抑えたい人には嬉しいですね。

ブックオフや古本市場などのメジャーな店舗でも、探せば希少価値の高い本や、絶版になっている本を購入できる可能性があります。数百円で販売している古本が、メルカリやYahoo!オークションで数千円、数万円で売られていることもめずらしくありません。

宝探しのような感覚で古本を探してみるのも楽しいかもしれませんね。

有名な作家やタレントなどは、新刊発売時にサイン会を行うことがあります。そのため、古本屋で購入したエッセイや写真集に、サインが書かれているなんてことも。たまたま購入したものにサインが書いてあったら、テンションが上がりますよね。

狙って購入することは難しいですが、これも古本を購入する醍醐味と言えるでしょう。

新品の本を購入すると、どうしても汚れや折り目が付かないか気になったりしますよね。神経質な人だと読書に集中できない可能性も。

古本は安く購入でき、かつ一度人の手に渡っているのでさほど気にならないというメリットがあります。

参考書や問題集が豊富にそろっていることも大きなメリットです。資格試験や受験対策のために過去問を多く解きたい人には嬉しいですね。

古本を購入するメリットをいくつか挙げましたが、デメリットと注意点も紹介します。

古本は一度誰かの手に渡ったものです。誰がどこでどのようにして読んだかは知るよしもありません。トイレで読まれていたり、くしゃみを覆うために使われたりした可能性もあります。

そういった背景があったかもしれないと考えると、いい気持ちにはなりませんよね。そのような心理になる可能性があることは、古本を購入する際のデメリットと言えるかもしれません。

店頭に並ぶ前に、店員によって簡易的なクリーニングやチェックはされていますが、それでも完璧なチェックは難しいもの。そのため購入した後にページの破れや汚れが見つかることがあります。

購入前に自分でもチェックすることをおすすめしますが、1ページずつ確認することは難しいため、古本にはつきものだとある程度割り切った方が良いかもしれません。

参考書や問題集、また児童書や小説などには書き込みが見つかることがしばしばあります。問題のそばに答えが書いてあったり、小説だと好きな言い回しや、重要なネタバレに関する箇所に線が引いてあったりすることも。

見方によっては「味がある」なんて捉え方もできますが、書き込みも古本にはつきものだと頭に入れておきましょう。

多くの場合印税は、出版社が本を刷った分だけ作者に支払われます。例えば5000冊刷った場合、2000冊しか売れなくても5000冊分の印税が支払われます。追加で刷るとまたその分の印税が発生しますが、古本がどれだけ売れても刷る部数には影響がありません。そのため作者には1円も印税が入らないのです。

古本を購入することが作者を応援していないということにはなりませんが、印税という形で応援したいと思う方は、上記の点を覚えておくと良いでしょう。

古本は安く買えることが多いためたくさん買ってしまいがちです。そのため、買うまではいいものの読みきれずにたくさん積んで放置してしまう、いわゆる「積本（つんどく）」の状態におちいることがあります。部屋が散らかったりスペースを取られたりする可能性があるので、購入は計画的におこないましょう。

古本を購入するメリットやデメリット、注意点などを紹介してきました。安く購入できたり価値の高い古本と出会えたりする可能性がある一方で、汚れや書き込み、また作者に印税が入らないなどのデメリットもある、ということがわかったのではないでしょうか。

状態のチェックや新刊との比較をしっかりとおこない、自分に必要な場面を見極め、古本を有効に活用していきましょう。