どこかに旅行に行ったとき、あなたはおみやげを買いますか?
きっと買っているでしょう。
とにかく日本人はおみやげが大好き。
どこに行こうとも必ずと言っていいほど、おみやげを買います。
そんな日本の文化とも言える、おみやげ。
海外の人はどう感じているのでしょうか。
海外の人のおみやげとは?
おみやげは英語でスーベニアですが、これは日本でいうところのおみやげではありません。
自分が旅をした思い出の品なんです。
もちろん家族や恋人、とても親しい友人には、おみやげを贈ることはあります。
一緒に居なくても、自分が楽しく過ごしていた時、その人ことを想っていました、という意味でです。
そして、それは食べのもではなく、親しいからこそ知っている、その人の好む物。
その場合、英語ではプレゼントになるので、おみやげに対する意味合いが全く違うんですね。
このように、海外の人は、日本人のように職場の人や知り合い程度の人に、おみやげを配るなんてことはないようです。
日本人のおみやげとは?
日本では昔から、手みやげや旅みやげの習慣があります。
日本人にとって、おみやげとは、自分が旅行していた間、留守を任せていた会社の人や、近所の人、家族、友人などに、日ごろの感謝を込める贈りもの。
儀正しい日本人の特有の文化です。
とくにおみやげというと、日本ではお菓子などの食べ物ですよね。
形に残るものをおみやげにする場合、その人の趣味や好きなものを知らなくてはなりません。
しかし、食べ物なら、万が一苦手なものだとしても、その家族や周りの人が食べてくれるので、困ることはないでしょう。
おみやげでさえ、相手の迷惑にならないように考えられた思いやりの心が、日本のおみやげ文化ではないでしょうか。
そして、食べ物を送れるのも、日本全国各地に名産品がある、日本でしかできないことだと思います。
会話を弾ませることが苦手な日本人でも、その土地の名物をおみやげに、そこから会話も生まれるので、ひとつのコミュニケーションツールにもなっているのではないでしょうか。
海外の人に買ってはいけないおみやげは?
おみやげ文化の違いはあれど、どうせ贈るなら喜んでもらいたいですよね。
宗教や文化の違いから、貰って喜ばれないものもあるので注意です。
人それぞれ好き嫌いは違うので、すべての海外の人が嫌いな物ではありませんが、特に苦手とされているものは次のとおり。
●あんこのお菓子やおもち
小豆が甘いことや、ねっとりした触感が苦手。
●梅や納豆味のお菓子
食べなれないもの対する苦手意識と、においが苦手。
●スルメさきいか
魚介類を食べない人には、そのにおいも×。
●お守り
縁結びや家内安全などのお守りは、日本的で一見喜ばれそうですが、宗教など文化の違いがあるので、おみやげには向かないと思います。
●ハサミ
日本のハサミやナイフはとてもよく切れて高品質。しかし、こちらも文化の違いで、縁起の悪いものとされることもあります。
●高価すぎるもの
貰ったほうが申し訳なく思うそう。
異性の人に高価なものおみやげを贈ると、違う意味にとられることもありますよ。
海外の人におすすめのおみやげは?
いろいろありますが、特に喜ばれそうなおみやげを紹介します。
●こんぺいとうや、落雁。
日本らしく、甘くてかわいいので、見た目でも楽しめます。
苦いコーヒーにもあいますし、日持ちもするので喜ばれます。
●抹茶味のお菓子
有名なところでは、キットカットがありますね。
日本といえば抹茶というぐらい、世界中で愛されているので、抹茶のお菓子は鉄板。
●うまい棒
日本でも嫌いな人はいませんよね。
安くておいしい、味もいろいろで、みんなで楽しめます。
●カルピス
日本の夏には欠かせない飲みもの代表。
海外でもペットボトルで売られていますが、原液は、色々なものに使えるので喜ばれます。
●インスタントカップラーメン
海外でのラーメン人気はすごいですが、カップラーメンこそ、世界に誇るメイド・イン・ジャパン。
味もさることながら、日持ちもするのでおみやげに最適。
●日本の文房具
フリクションボールや、針のないホチキス、ノート、かわいいマステなど。
海外にはない技術で驚かせることもできますね。
日本の文房具は性能もよく、機能的で、とても喜ばれます。
●漢字の書かれている物
日本ではダサいと思われる漢字の書かれたTシャツやカップなどは、意外と海外の人にクールに見えているようです。
まだまだ、日本のすばらしいものはたくさんあります。
ただ、人によりますが、海外の人は、日本人が思うようなお礼の気持ちをもらっているつもりはないので、そっけない受け取り方と感じることもありますが、それは文化の違いです。
最後に。
日本と海外では、おみやげに対する気持ちや考え方は違います。
でも、おみやげにしろ、プレゼントにしろ、相手のことを想って、喜んでもらうということが根本にあります。
贈る相手が違えば、その数だけおみやげは生まれるものだと思います。
そのためには、日本といえば、これ!
というありきたりな考えではなく、相手を知り、本当に日本のことを知ってもらって、好きになってもらえるような心のこもったおみやげを選びたいものです。
思いやりや心遣いから生まれたおみやげ文化は、日本人の心、そのものではないしょうか。
コメント