結婚指輪は何回も買い替えられないから、とことんこだわって選びたいですよね。
数多くのブライダルリング専門店がありますし、最近では二人で指輪を手作りできる工房も増えてきました。
筆者が考える買ってはいけない結婚指輪とは、ズバリ!長く着けられない指輪です。
長く愛用できるか見極めて買わないと、いつの間にか着けなくなって引き出しの中にしまったまま…ということになりかねないのです。
今回は結婚指輪の購入で失敗しないために、注意したい二つのポイントをご紹介します。
その結婚指輪、サイズ直しできる?
サイズがぴったりのものを買っても、時間が経つにつれ指の太さが変わってしまい、結婚指輪が合わなくなることがあります。
そんなときはサイズ直しを検討することになるでしょう。
でも、サイズ直しができない結婚指輪があるのをご存知ですか?
サイズ直しの方法
サイズ直しの仕方はいくつかありますが、指輪のデザインのない部分を切り、大きさを調整してから溶接するという方法が一般的です。
小さくする場合は金属を切り取り、大きくする場合は新たな金属を足して、サイズの変更を行います。
切って溶接するという加工が必要となるので、プラチナ製で石などがついていないシンプルな結婚指輪は、サイズ直しがしやすいのです。
サイズ直しできない指輪
では、サイズ直しできない指輪とはどのようなものでしょうか。
・デザインに影響が出るもの
切ってつなげるという作業をすることによって、デザインが変わってしまう危険性があるものです。
全周に模様がある指輪、長文の刻印がある指輪、全周にダイヤが入ったフルエタニティリングなどがあげられます。
また、金とプラチナを組み合わせたコンビリングは、異なる素材を表と裏で重ねているデザインだと、サイズ直しが難しくなります。
・硬い素材でできたもの
硬くて加工しにくい金属を使用したものは、サイズ直しができなかったり、できる範囲が限られたりする場合があります。
指輪に使われる素材としては、ピンクゴールドやチタン、ジルコニウム、タンタル、ステンレスなどがあげられます。
可愛らしい色味が人気のピンクゴールドは、配合されている銅の割合が会社によって異なるため、自社商品に限って対応していることも。
このほか、金属を叩いたり圧縮したりして強度を高める「鍛造」という製法で作られた指輪は、サイズの変更が難しいとされています。
気をつけることは?
以上であげた指輪はサイズ直しが難しいとされていますが、対応しているブランドもあるので、まずはお店で確認してみましょう。
購入したお店では断られても修理やリフォーム専門店に相談すれば、サイズ直しができることも。ただし、その場合は費用がかさむので注意が必要です。
ブランドによってはサイズ直し不可の指輪は、有料で新品と交換となる場合があります。
ずっと同じ結婚指輪を着けたいと思っている人は、サイズ直しができるかどうかもしっかりチェックしておきましょう。
その結婚指輪、金属アレルギーは起こらない?
結婚指輪は直接肌に触れるもの。もしかして金属アレルギーかも…という人は、素材選びも気をつける必要があります。
アレルギーになりにくい金やプラチナを選べば大丈夫、と思うかもしれません。
実は結婚指輪の金やプラチナには、思わぬ落とし穴があるんです。
金属アレルギーとは
本来は体を守るための免疫機能が、ある特定の異物に対して過剰に働いてしまうことを、アレルギー反応といいます。
金属アレルギーは金属を身に着けた状態で汗をかくことで、発症しやすいといわれています。
汗に触れてイオン化した金属は、溶け出して皮膚から体の中に入り、体内のタンパク質と結びつきます。
これはもともとあったタンパク質と違うものになるので、異物とみなされて肌がかゆくなったり腫れたりといったアレルギー反応を起こすのです。
金属アレルギーは治すのが難しく、一度発症してしまうとその金属は今後着けられなくなってしまいます。
防ぐには、原因となる金属の使用を避けることが重要です。
金・プラチナの落とし穴
錆びない金やプラチナなどは、イオン化しにくいのでアレルギーにもなりにくいといえます。
ですが、それは純金や純プラチナの場合であって、結婚指輪の金やプラチナにはほかにも金属が混ざっています。
純金や純プラチナはそれだけでは柔らかすぎて、指輪の加工には向きません。そこで強度を上げ加工しやすくしたり、色味を調整したりする目的で、別の金属を混ぜているのです。
混ぜられる金属は割金(わりがね)と呼ばれ、Pt900は90%がプラチナで10%が割金、K18は75%が金で25%が割金であることを示しています。
割金の種類をまとめました。
・ピンクゴールド→銀+銅+パラジウム
・ホワイトゴールド→パラジウム
・プラチナ→パラジウムorルテニウムorイリジウム
見てみると、パラジウムが多く使われていることがわかりますね。
パラジウムはプラチナより軽く安価なので、それだけで作られている結婚指輪もありますが、アレルギーを起こす人が多い金属でもあるのです。
金やプラチナだと思って着けていても、割金によって金属アレルギーが引き起こされる場合があるので要注意です。
気をつけることは?
アレルギーが不安な人は、主とする金属だけでなく割金の種類や配合率も確認するようにしましょう。
プラチナを例にあげると、混ぜられている割金がパラジウムのものもあればイリジウムのものもあり、イリジウムのほうがアレルギーになりにくい金属なのです。
価格が上がって傷がつきやすくなるというデメリットはありますが、Pt950(プラチナ95%)など純度の高いものを選ぶのも一つの手です。中には純度99.9%のPt999を、独自の製法で強度を高めているブランドもあるようです。
チタンやジルコニウム、タンタルなど、アレルギーになりにくい金属を使用した結婚指輪も最近は増えてきています。
なお、ステンレスは鉄にクロムやニッケルを混ぜた合金なので、これらにアレルギーがある場合は避けたほうがいいでしょう。
まとめ
- サイズ直しできるかどうかチェックしよう
- 金属アレルギーは割金にも注意しよう
結婚指輪は、これからずっと身に着けていく一生もの。
毎日着ければ古くはなりますが、時を重ねてついた傷を愛おしく感じたり、磨き直して結婚当時の思い出がよみがえったりするのです。
デザインや着け心地はもちろんのこと、メンテナンスや肌との相性も考えて、じっくり時間をかけて選ぶ必要があるでしょう。
この記事を参考にして、お気に入りの結婚指輪を見つけてくださいね。
コメント