バルサンは買ってはいけない!その理由とは?

暖かい季節になってくると、虫達が活発に動き回り始めます。

草むらの中では、ダンゴ虫やバッタなどがゴソゴソ活動していますが、虫はそれだけじゃありませんよね!

自分が住んでいる家の中にも、息を潜めているゴキブリやダニなどの害虫がいます。

そんな嫌な害虫を撃退する方法として、害虫駆除用のくん煙材「バルサン」というアイテムがあるのはご存知かと思います。

家中の害虫を遠ざけて撃退する効果が期待されているアイテムですが、実は害虫駆除だけではすまない危険性があるのはご存知でしょうか?

ペットや植物、人体にも影響がある可能性があるのです。

今回はこの「バルサン」の危険性について紹介します。

バルサンとは


バルサンは、害虫駆除のための殺虫剤の一つであり、害虫駆除くん煙剤として代表的ともいわれています。

強い噴射力と拡散力で殺虫成分が部屋の隅々まで行き渡り、隠れ潜んでいる害虫をくまなく駆除できるのが特徴です。同じような商品でアース製薬の「アースレッド」という商品があります。これと並んで一般的な商品であり、燻蒸・燻煙式殺虫剤を使うことを「バルサンする」と形容するほど定着しているものになります。

燻煙剤の有効成分

バルサンにも様々な種類がありますが、主に「煙タイプ」「水タイプ」「霧タイプ」に分かれます。

どのタイプにも有効成分としてd・d-T-シフェノトリン」「メトキサジアゾン」「フェノトリン」の3種の殺虫成分が含まれています。

この3種の殺虫成分は、ダニ、ゴキブリ、ノミ、蚊などの害虫を一気に駆除できる有効成分です。それだけ強い殺虫成分が含まれているのです。

バルサンで考えられる危険性

前記で挙げた殺虫成分は、神経毒としての効果があり、害虫を一掃してくれる有効成分ですが、虫以外への影響も大きくあります。

1:健康への懸念

バルサンは有毒な成分を含んでいるため、長時間または大量に霧散させると、人間の健康に影響を及ぼす可能性があります。吸入や皮膚への霧散によって、頭痛吐き気めまい呼吸困難などの健康問題が引き起こされることがあります。

特に赤ちゃんがいる家庭での使用は、赤ちゃんが触れるものにはビニールを被せたり、使用後の清掃が必ず必要となります。

2:環境への悪影響

バルサンは水中で分解されにくく、土壌や水質に影響を及ぼす可能性があります。これにより、自然環境に潜在的なリスクをもたらすことがあります。

3:他の生物への影響

バルサンは害虫だけでなく、他の昆虫や有益な生物にも影響を及ぼすことがあります。これは生態系に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用には慎重さが必要です。

4:火災の危険

バルサンは高温や火気に近づけると可燃性があるため、火災の原因になる可能性があります。

5:食品への悪影響

バルサンは食品に接触すると残留する可能性があるため、食品の近くで使用することは避けるべきです。

6:ペットへの影響

神経毒を使用する為、爬虫類や両生類などの小型ペットや熱帯魚などの観賞魚にとっては猛毒になり、場合によっては死に至らしめる可能性があります。

 

これらの危険性を考慮し、バルサンを使用する際には取扱説明書に従い、適切な予防措置を講じることが重要です。特に子供やペットのいる家庭では、安全に使用するよう細心の注意を払う必要があります。

バルサンの成分が食器やおもちゃなどに付着し、それを口に入れたりすることで、人体へ悪影響を及ぼしてしまうことも考えられますよね。

また、様々なご近所トラブルの原因にもなるようです。

自宅で使用したバルサンの煙が、隣近所まで届き、屋内に侵入。そこで飼っていたペットが死んでしまうケースがあります。

密集した建物内やアパートやマンションなどで使用する際は、ご近所への周知を行った方がいいかもしれませんね。

これだけのリスクを考えると、「赤ちゃんがいる家庭」「ペットや観賞魚などがいる家庭」「家が密集地域やアパート・マンションの家庭」では、バルサンの使用はお勧めしません。

バルサンを使うかわりに、より安全な害虫駆除方法を検討することも良い選択です。

天然素材の虫よけ

安くて手軽に使用でき、さらに効果が強い殺虫剤を使用したいところですが、子供やペットのこと等を考えると、安心・安全な方法で虫よけができる方がいいですよね。

ベランダや窓辺にハーブを栽培

私たちの生活になじみのハーブですが、虫が嫌う成分があるため、虫よけの効果も期待できます。

虫が侵入する窓辺や玄関先、ベランダなどで栽培することによって、屋内への侵入を防いでくれるので、生活に取り入れてみるといいかもしれませんね。

リラックスしながら防虫対策

天然の植物を使用したアロマで虫よけも期待できます。

古代エジプトで使われていた香油は、香りを楽しむことだけでなく、防虫や殺菌の目的もありました。

ユーカリやティートリー、ハッカやレモングラスなどの精油が効果的と言われています。

天然素材の防虫スプレー

ドラックストアなどで手軽に購入できるハッカオイルで、自作の防虫スプレーを簡単に作ることができます。

掃除をする時などに、ハッカスプレーを小まめに撒くといいでしょう。ハッカオイルは揮発性なので、日々の掃除やお手入れに取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

天然で安心か合成成分で即効性か。

とても迷うところですよね。

天然成分は、あくまでも防虫が主であり、つよい殺虫効果や即効性は期待できないものです。

その分、殺虫成分が入った燻煙剤は即効性があり、高い確率で害虫を駆除してくれます。

しかし、家族やペットの健康、ご近所との関係が気になるのであれば、バルサンは買わない方がいいと思います。

バルサンだけでなく、合成殺虫成分が入った殺虫剤は、どれも使用方法を誤ると危険なものになります。

普段は天然成分の入った防虫ケアを行い、どうしても駆除できない害虫が出た場合の最終手段として殺虫剤を使用してほしいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました