年齢や性別に関わらず、悩んでいる人が多い薄毛。
「最近、髪がボリュームダウンしてきた」
「ハリ・コシ不足が気になる」
「シャンプー後の抜け毛の量に驚いた」
こういった薄毛の悩みが出てきたときには、自分に適した育毛剤を使用するのがおすすめです。
現在、ドラッグストアやネットショップでは数多くの育毛剤が販売されています。さまざまなブランド・価格の商品がありますが、一体どのような商品を選んだらよいのでしょうか?
また、買ってはいけないのはどんな育毛剤なのでしょうか?
この記事では、育毛剤の基礎知識と選ぶときの4つのポイントをわかりやすくご紹介します。
育毛剤とは?
育毛剤とは、頭皮の血行促進や抜け毛を予防する成分が含まれている薬剤のことです。
中には保湿成分や抗炎症成分など、サポート成分が充実している商品もあるので、自分の頭皮の悩みにあったタイプを上手に選択していきましょう。
頭皮の環境が整えば毛根もすこやかになり、コシのある健康的な髪の毛を育てられますよ。
育毛剤と発毛剤の違いは?
育毛剤と名前がよく似ていて、混同されやすいのが「発毛剤」です。どちらも同じ商品と思われがちですが、効果に大きな違いがあります。
発毛剤とは、すでに薄毛や抜け毛が起きている頭皮に対し、発毛効果が認められている医薬品です。
発毛成分として認可されている「ミノキシジル」が配合されており、血管拡張作用により血液の流れを増やします。血流がよくなると毛母細胞に栄養や酸素がスムーズに行きわたるため、髪の毛の成長促進へとつながるのが特徴です。
それに対し育毛剤は、まだ生えている毛髪の成長サポート・抜け毛予防に効果のある医薬部外品。
「髪が細くなり始めてきた」、「最近、少し抜け毛が増えてきたな」という人は、まずは育毛剤から試してみるのがおすすめです。
育毛剤の方が副作用のリスクが少なく、スムーズに生活に取り入れられるでしょう。
育毛剤を選ぶときの4つのポイント
化粧水を選ぶときと同様に、育毛剤も人それぞれの頭皮の状態や悩みに合わせた商品を選ぶことが重要です。ここでは、育毛剤を選ぶする際にチェックしておきたい4つのポイントをご紹介しましょう。
女性は必ず女性用育毛剤を選ぶ
女性が育毛剤を使用する場合、必ず「女性向け」と記載されている商品を選ぶのが重要です。
「夫の育毛剤があるから貸してもらおう」と、夫婦で共用することは絶対に避けましょう。
なぜ女性が男性用育毛剤を使用してはいけないかというと、男女で薄毛になる理由が違うので、配合されている成分も異なるためです。
男性用には、薄毛の原因となる男性ホルモンを抑制する成分が含まれているなど、女性には適さない成分が採用されています。
妊活・妊娠・出産・授乳に影響を与える可能性もあるため、女性が男性用育毛剤を使用するのは危険です。
血行促進と毛母細胞の活性化ができるもの
すこやかな髪を育てるために重要なポイントは、「血行の促進」と「毛母細胞の活性化」です。
まず、薄毛や抜け毛に悩む人は育毛剤に配合されている血行促進成分に注目しましょう。
育毛剤の代表的な血行促進成分は、次のような成分です。
・アルギニン
・センブリエキス
・ニコチン酸アミド
・ニンジンエキス
・塩化カルプロニウム
・イチョウ葉エキス
こういった血行促進成分が配合されていることで、髪に必要な栄養素が血液によってスムーズに運ばれるのです。
次に大切なのが、毛母細胞の活性化。
毛母細胞とは、髪の成長に必要な栄養素を受け取り、細胞分裂を繰り返しながら髪の毛を作る細胞組織のことです。毛母細胞を活性化する成分が含まれている育毛剤を選べば、より育毛に効果的といえるでしょう。
育毛剤に配合されている、毛母細胞を活性化させる代表的な成分は次の通りです。
・アデノシン
・D-パントテニルアルコール
・t-フラバノン
・センブリエキス
細胞分裂のスピードは加齢によって衰えてしまうのですが、毛母細胞を活性化する成分によって、髪の成長を助けることが可能です。育毛剤を購入するときは、ぜひチェックしておきましょう。
敏感肌の人には添加物の少ないものを
肌がデリケートな人が育毛剤を使用するときは、なるべく添加物が少ない低刺激タイプを購入するのがおすすめです。
次のような添加物は、肌にとって刺激になりやすいため注意が必要です。
・アルコール
・パラベンなどの防腐剤
・合成香料
・合成着色料
・酸化防止剤
特にアルコールは敏感肌にとって刺激が強く、乾燥・かゆみ・赤み・肌荒れを引き起こすリスクがあります。
敏感肌の人は、できるだけアルコールフリーで添加物が少ない育毛剤を選びましょう。
パッチテストで副作用が出ないかチェック
敏感肌の人に限らず、育毛剤を使用する前に実施したいのが「パッチテスト」です。
自分に合うと思って購入した育毛剤も、実際に使ってみないと副作用の有無はわかりません。購入後すぐに使い始めたいところですが、副作用が出てしまってはかえって薄毛に逆効果。
自宅でできる簡単なパッチテストで、肌の反応をチェックしてから使用を開始しましょう。
パッチテストのやり方
- 二の腕の裏側など、副作用が出ても目立たない箇所に育毛剤を塗る
- 10分間ほど放置する
- 塗布した箇所をふきとり、48時間の経過観察を行う
48時間以内に赤みなどの症状が出たら、その育毛剤の使用は中止しましょう。
また、パッチテストで症状が出なくても、頭皮に使用したら副作用が出てしまったというケースもあります。少量から使い始め、メーカーが指定する使用方法や使用量を守ることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
育毛剤の基礎知識や購入時にチェックしておきたいポイントを、わかりやすくご紹介しました。
医薬部外品である育毛剤は、その人の肌質や頭皮の悩みにあったものを選択することが大切です。また、女性が男性用の育毛剤を使用するのは絶対に避けましょう。
配合成分や添加物などをしっかりチェックすれば、使い心地がよく長く続けられる育毛剤がきっと見つけられますよ。
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