突然ですが、あなたはペットを買いたいと思ったことはありますか?ペットショップやホームセンター等で見かけて買ってみたいと思う経験は、多かれ少なかれほとんどの人にあるのではないでしょうか。
お金を払えば、ペットを簡単に買える時代です。
けれどペットを気軽に買うことで、予期していなかった問題が浮上して、買ったことを後悔する人がいるのも事実です。
気軽に買える気楽さとは真逆の、生き物を飼育する大変さをきちんと想像できていないからだと思われます。
この記事では、ペットを買ってはいけない人はどんな人なのかを、説明していきたいと思います。
ペットを飼う環境にない人
当たり前の話ですが、ペットを飼うことができない住居で飼育することは、周辺の住民に迷惑をかける事態になりかねません。
ペットを飼育しても良い場所に、住んでいることが基本的な条件です。また家族がいる場合、家族の合意を得ることが大事です。
まだしつけが行き届いていない生後数ヶ月のペットは、深夜に遊び回ったり、夜鳴きといった行動をします。猫の場合は壁で爪研ぎをすることもあります。
それが原因でペットと飼い主だけでなく、家族との仲まで悪くなってしまったら本末転倒です。長い付き合いになるわけですから、ペットも家族の一員として迎え入れられた方が嬉しいのではないでしょうか。
経済的に豊かでない人
ペットを飼うと言うことは、様々な費用が掛かると言うことです。
毎日の食事はもちろんトイレ用品や予防接種・ワクチン等の医療費、病気に掛かった際の備えとしてペット保険料の支払いといったことが考えられます。
運悪く病気になってしまった場合は、手術費用や薬代等も掛かってきます。日頃の出費に加え万が一が起こった際も、面倒を見れるだけの経済力があるか自分自身に問いかけてみて下さい。
自己管理ができない人
当然の話ですが、自分の世話もできない人は、ペットの世話をすることはできません。
例えば人間としての生活を送る上で行うべき、自炊、洗濯、掃除がきちんとできない人はペットを買うことを考え直した方が良いでしょう。
ペットは人間と違い環境の変化に敏感です。ストレスを感じ体調を崩したまま元気にならない、というケースも珍しくありません。
ペットが過ごしやすい環境にするために、こまめな掃除や温度調整をする意識を持つことが必要になります。
逆に言えば、動物への餌遣りや体の手入れ、おトイレの世話等を毎日継続してできる人が、ペットを買う資格がある人です。
自分が当てはまるか分からない方は、いきなり動物を買うのではなく、植物の世話をすることで自分がどう感じるか試してみてはいかがでしょう。
そもそもペットに関することに興味がない人
こちらも当たり前の話になりますが、動物に食べさせてはいけない食品があります。チョコレートやアルコール等、何を食べさせたら駄目なのか、そしてどうしたら食べさせないようにできるのか注意する必要があるのです。
他にもペットごとに異なる飼育方法も、知っておかなければいけません。
例えば魚を飼う場合、その魚に適した水質や水温がどういったものかを学ぶ意欲が必要です。
さらにはペットに関する法律もあります。犬の場合ワクチンを接種させることが、法律で定められています。これは狂犬病の予防のために大事なことです。狂犬病は人間にも感染し、その致死率は100%です。
必要な知識を学ぶ気持ちがない人は、そのツケをいつか払うことになるかもしれません。責任を取る覚悟がないなら、動物を買うべきではありません。
動物アレルギーの心配がある人
動物アレルギーとは動物の毛やフケ、糞尿、付着したダニ等が原因で起こるアレルギーのことです。
残念ながら世の中には、動物を飼ってしまったことでアレルギーを発症してしまう方がいます。症状も色々とあり、アレルギー性鼻炎やぜんそく、目のかゆみ、皮膚炎等があります。一番の対策はそのペットを手放すことです。
アレルギーが原因で諦められるのなら良いですが、どうしてもペットを飼いたいという人は、対策や飼育方法について十分吟味する必要があります。
ペットを買って後悔する人
「ペットショップで一目惚れしたから」「癒やしを求めて」「捨てられていたのが、可哀相だったから拾ってきた」等ペットを買う理由はいくつかあります。
けれど実際に飼い始めてみると、思っていた理想とのギャップに後悔する人がいます。
例えば、毎日の散歩がだんだん苦になってきたり、遠出や旅行に気軽に行けなくなったり、適した環境にする為の電気代が思ったよりも負担になる、といったことが挙げられます。
それらはひとえに想像力不足が原因です。ペットはお金を払えば簡単に買えるという認識を捨てましょう。
買う前に自分が飼いたい動物に関する知識を調べなければいけません。情報を集めていく中で考え得る様々なケースを想像して、自分にできるのかシュミレーションをする必要があるのではないでしょうか。
もしそれでも分からないという方は、ペットショップではなく保健所や譲渡会へ引き取りの相談をしに行くのも一つの手です。彼らは、飼い主として相応しい人物かどうかを見極めようとしてきます。
当然相応しくないと判断されれば、断られます。保健所が出す一定の条件が、一つのハードルとしてペットを買って良いのかどうかの、判断材料になることでしょう。
まとめ
ここまで「ペットを買ってはいけない人」というテーマで、記述してきました。けれど上記に挙げたことが、必ずしも全ての人に当てはまるという訳ではない事は、ご承知頂ければと思います。
様々な人の例を挙げてきましたが、結局大事なのはペットを飼う責任と覚悟があるのかどうかだと思います。
飼育するために掛かる費用や時間の問題、いずれ来る最期を看取る覚悟等全てひっくるめて、家族の一員として愛せるかが大事なのです。
ペットを飼うことは確かに面倒です。けれどそのマイナス面や面倒を上回る「ペットがいてくれる幸せ」があるから愛情を注げるのだと思います。
これからペットを買おうか迷っている方に、この記事が何らかの参考になれば幸いです。
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