ライブコンサートなどを観るのは、楽しいものです。
お気に入りのアーティストを生で見ることができ、迫力のある演奏で気分も盛り上がります。
そんなコンサートに行くには、まずチケットを入手する必要があります。人気アーティストだとチケットが売り切れてしまうこともあるので、早く買わないと・・と気持ちが焦ります。
現在、ほとんどの興業チケットは、インターネットで申し込むことができます。
アーティスト名で検索すると、「あった!よかった、まだ席が残っていたんだ」
すぐに申し込もうとしますが、なんだか思ったより金額が高い・・・
そのチケット、買ってよい?買ってはいけない?
正規の販売サイトと紛らわしい転売サイトがある
インターネットでイベント情報を検索すると、チケット販売業者がヒットします。どの業者も立派なホームページで、色々なアーティストのコンサート情報が掲載されています。
しかし、その中には「チケット転売仲介サイト」が紛れています。
そして、パッと見では転売仲介サイトだとは分からないようなものがあるので、注意が必要なのです。
こういう悪質な転売仲介サイトは「●●のチケットは残りわずか◯枚!」「購入期限まであと●分!」などと、購入者を焦らせるような表示をします。冷静な判断ができないような心理に追い込んで、早く購入させてしまうのが目的です。
そして、このようなサイトで購入してはいけない最大の理由は、そのチケット価格です。正規販売なら1万円ぐらいのチケットが、3万円程度で販売されていたりします。
転売だと気が付かないでいると「やっぱり人気アーティストのチケットは高いんだなー」とか「すごく良い席が残っているのかな?」などと思ってしまいますが、上述の通り正規料金の倍以上の値段になっているうえ、別に良い席というわけではありません。むしろ、「仕入れ値」を安くして利益を大きくするため、正規料金が安価な悪い席のことが多いのです。
チケットが届かないこともある
このようなサイトであっても、チケットがちゃんと届けば、本来より高い値段を払うことにはなるものの、コンサートそのものには行くことができます。
しかし、中には肝心のチケットが届かないことがあります。
こういう悪質な業者の場合、問い合わせ先がわかりにくくなっており、発送状況などが確認できないこともあります。
ひどい場合は、イベント自体が中止になったと虚偽の説明をするケースもあります。
キャンセルに応じてくれない
チケットが届き、券面の金額と自分が支払った金額があまりにも違うので、そこで初めて騙されたと気が付く人も多いです。
そんな人が、改めて正規の販売サイトを見つけて確認すると、正規のチケットが売り切れてもおらずに販売されていたりします。
腹を立ててキャンセルしようとしても、悪質転売業者は一切応じません。確かに、サイトには「購入後のキャンセルは一切できません」と書いてあります。「正規の販売サイトと誤認した」と主張しても、「誤認したのはそちらの勝手で、当方には関係ない」と、取り合ってくれません。
「チケット高額転売規制法」でも取り締まれない
日本には「チケット高額転売規制法」という法律があり、販売価格を超える転売を事業として行うと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という罰則があります。
しかし、このような転売サイトは、日本語で作成されていても実は海外の事業者であり、日本の法律では取り締まりできないということがあります。
また、事業者は転売そのものをしているのではなく、あくまでも転売の仲介をして、その仲介手数料が非常に高く設定されている、という建前になっている場合もあります。
公式の販売サイトのような顔つきで消費者の誤認を誘い、チケットを購入させるようなていで転売の仲介をし、ありえないほど高い手数料を取る・・。このような詐欺サイトが、インターネット上で堂々と運営されているのです。
このようなサイトの転売チケットは、買ってはいけません。
転売チケットでは入場できないことがある
更に注意しなければならないのは、イベントによっては転売チケットでは入場できないと定められている場合があることです。
転売仲介サイトでは、「他人の名前がチケットに記載されていても、特に問題はありません」などとしていることもありますが、不安に思った購入者が興行主に確認したところ、入場不可を告げられたというケースも報告されています。
このようなサイトについては、国民生活センターや消費者庁のホームページなどでも注意喚起されています。具体的な業者名なども記載されているので、購入時に「おかしいな」と感じたら、一旦そういったところの情報も確認してみましょう。
まとめ
以上で本記事を終ります。大して良くもない席に、法外な金額を払う事になってしまう転売仲介サイトのチケット、絶対に買ってはいけません。転売仲介サイトは、一見それとは分かりにくいように作られているので、購入前によくよく確認するようにしましょう。
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