副業の一環としてFXを始める人が増えてきました。
しかし、まったくの初心者だと最初はどのFX口座を使ったらいいのか分からず、SNSのインフルエンサーやYoutuberの発信を鵜呑みにして海外取引所を契約してしまう人も多いです。
結論から言って、FX初心者であれば海外取引所の利用はおすすめしません。
今回は、FXを始めたばかりの人がなぜ海外取引所を選んではいけないのかについて理由をまとめますので、これからFXをやりたいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
FX初心者が選んではいけない取引所とその理由
主な理由は以下の3点です。
日本円が出金されないこがある
大前提として、FXは日本の金融庁が認めた国内取引所でしか取引してはいけませんが、実際は金融庁の管轄外である海外取引所も使い放題になっています。
管轄外とはすなわち、取引所との間で何かトラブルが起こっても自分で対処しなければならならないということなのです。
トラブルの中で最も多いのが取引所による出金拒否。
FX取引で上げた利益を出金しようとしたら、取引所の都合でなかなか出金されないことがあります。
日本国内でもしこのうような事態が起これば、金融庁からの指導で何とか解決できるかもしれませんが、海外取引所はお金が引き出せなくなっても自己責任です。
これが海外取引所利用の大きなリスクであり、なるべく使わない方がよい最たる理由です。
国内取引所と税率が異なる
2番目の理由は税率の問題。
金融庁管轄の国内取引所であげたFXの利益は、一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)です。これは、利益が1万円でも1億円でも税率は一定という意味です。
しかし海外のFX取引所は累進課税計算のため、税率はトレードの利益額に応じて15%から最大55%程度と幅があります。
利益が1万円だと15%ですが、仮の1億円だと55%の税金がかかることなり、国内取引所とかなり大きな開きが出ます。
FXを始めたばかりの初心者がいきなり55%もの税金を取られるほどの利益を稼ぐことはないと思いますが、それでも1,000万稼いだら海外取引所なら税率は43%。日本国内と比べて20%以上の違いが出ますね。この差はかなり大きいんじゃないでしょうか。
あと、税金の問題は確定申告になって初めて気づく人も多いので、これも最初から国内取引所を選んでおく方がいい理由の1つです。
レバレッジが大きい
レバレッジとは「てこの原理」とも呼ばれ、手持ちのお金の何十倍もの資金を動かして取引ができる仕組みのことです。
このレバレッジは国内取引所では上限が25%と決まっていますが、海外取引所だと888倍や1,000倍を超えるところが普通にあります。
レバレッジが大きいほど小さな元手で大きな利益を稼げる可能性も高い反面、負けたときのマイナスも同じだけ大きいです。
つまり、しっかりロットの管理と資金のコントロールができていないと一瞬で資産を失う危険性もあるということ。
資金やロットの管理は難易度が高く、FX経験者であっても資金を溶かす人は多いです。
FXを始めたばかりの初心者であれば、なおさら資金を失うリスクも大きくなりますので、最初は国内取引所を使う方がおすすめですね。
FX初心者であれば国内取引所を選ぶ方が安心
ではどうすれば良いかですが、特に始めたばかりの頃は海外取引所ではなく国内取引所を使うことをおすすめします。
国内取引所は金融庁管轄であり、何かトラブルが起こっても金融庁の指導が入るため、取引所の都合で出金拒否をされるなどの問題はまず起こり得ません。
また、税率についても一律のため確定申告時の税金計算もやりやすいです。
さらに、レバレッジも海外取引所と比べて小さいと思われがちだけど、最大25もあれば十分です。
勘違いされている人も多いですが、レバレッジが大きいからと言って大金を稼げるということではありません。
レバレッジが低くても十分FXは稼ぐことはできますし、ハイレバレッジで一発勝負のようなことをしているとすぐに資金はショートします。コツコツ貯めた利益が一瞬で吹っ飛ぶリスクも高いのです。
まとめ
今回は、なぜFXを始めたばかりの人が海外取引所を選んではいけないのかについて理由をまとめました。
FXは一撃1,000万円を稼ぐようなギャンブルではありません。大事なのはいかに負けを減らすかであり、お金を失わないよう資金管理するかであり、毎月安定して収支プラスを出し続けていくことです。
また、せっかくFXで1,000万稼いでも取引所の都合で出金拒否されたら意味がありません。
その意味でも、なるべくリスクをおさえた国内取引所で始める方がいいですね。
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