脳に良いとされている、ブドウ糖。
コンビニなどで手軽に手に入るので、職場のデスクや、カバンの中に甘いものを入れている人は多いのではないでしょうか。
ブドウ糖を摂取すると、集中力が高まり、勉強や仕事が効率よくなります。
疲れた時にも甘いものは救世主になります。
体に良いのなら、積極的に取り入れたいけれど、甘いものはたくさんとってもいいのか。
ブドウ糖とはなんなのか、いろいろな糖類の名前をきくけれど、どう違うのか。
ブドウ糖との付き合い方をご紹介します。
糖には、大きさで吸収の速さに違いがある
糖は大きさでわけると、単糖類、少糖類、多糖類があります。
体への吸収が速いのが、一番小さい単糖類という糖類です。
糖は、大きさが小さくて、単純なものほど、体への吸収が速いのです。
単糖類には、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース があります。
グルコースは人が生きる上で絶対に必要な成分です。すぐにエネルギーに変わります。血糖値に密接に関わっていて、脳の栄養になります。
フルクトースは果物に多く含まれています。たくさん食べると肝臓で中性脂肪に変わり、肥満になりやすいです。肉体疲労や、運動の前にとると回復に期待できるとされています。
ガラクトースは、牛乳やヨーグルトに含まれていて、肝臓でブドウ糖にかわり、エネルギーになります。乳児の成長にかかせません。血液で運ばれてエネルギーになります。
次に、少糖類とは、単糖が2個以上10個未満程度の結合したものです。
代表的な糖類には、オリゴ糖があります。
人間の体はオリゴ糖を分解できないので、エネルギーにできません。
しかし、分解されずに腸まで届いて、ビフィズス菌のエサになります。
整腸作用や、便秘に良いとされています。
多糖類とは、一番大きな糖です。
単糖が10個以上結合するもので、
でんぷん、グリコーゲンなどが代表されます。
糖の大きさが小さいほど体への吸収が速く、
糖の吸収が速いほど、大量のインスリンが分泌されます。
また、吸収が遅いと、腹持ちが良いのが特徴です。
特徴
人間の体は、生きた細胞でできています。細胞に共通することは、生きてそれぞれの仕事をするためには、エネルギーが必要ということです。
私たちの体は、一日に最低120グラムのブドウ糖が必要です。
1時間あたり5グラムのブドウ糖が使われています。
ブドウ糖は、人間の細胞ひとつひとつを動かす、大切な燃料なのです。
ブドウ糖が不足すると、脳へのエネルギーが減り、集中力や思考能力が低下してしまいます。イライラして、仕事や勉強がはかどらなくなります。
疲れた時に甘いものが欲しくなるのは、脳がエネルギーをほしがっているからです。
運動時には、筋肉が大きなエネルギーを出して、活動できるようにしてくれます。
筋トレやトレーニングの時にもかかせない大切な栄養素です。
トレーニング前に、食事をすると消化器官に血液を集めてしまい、脳と筋肉への栄養供給が減りますが、ブドウ糖なら、少量の摂取で消化器官に負担になることなく、栄養を吸収して、コンディションを整えてくれます。
病院での点滴にも、ブドウ糖が入っているものがあり、病気と闘って疲弊した体に直接エネルギーを流してくれます。そのため、食事をとるよりも回復が早いです。
たくさん摂取するとよくない
体は常に一定の量のブドウ糖を必要としていますが、摂取しすぎるとよくないことがあります。
過剰にブドウ糖を摂取すると、血糖値が上昇し、高血糖になりやすく、糖尿病にもつながります。また、血糖値を下げる役割があるインスリンは、中性脂肪として蓄える性質があるため、肥満になりやすくなります。
そして、がん細胞の栄養源がブドウ糖なのです。
がん細胞は、速いスピードで増殖するため、多くのエネルギーを必要とします。つまり、たくさんのブドウ糖をがん細胞が必要としているのです。
ブドウ糖を絶てば、がん細胞は増えないのですが、人間の活動している健康な細胞もブドウ糖を必要としているので、エネルギーを止めることはできません。
極端な食事制限も、体に負担がかかますし、栄養不足は回復の妨げにもなります。
しかし、肥満予防はガンのリスクを減らします。肥満はがんのリスクを高めることが証明されているからです。
ブドウ糖は虫歯菌のエサにもなります。虫歯菌はブドウ糖からネバネバした物質をつくりだし、歯垢を形成します。
まとめ
ブドウ糖は人間には欠かせない栄養素で、一定の量が常に必要です。
しかし、ブドウ糖の過剰摂取はあらゆる病気の元になるので、気を付けなければいけません。
食物繊維は、糖類の消化をゆっくりとする役割があるので、健康的な体型維持や、がんの予防にも繋がってきますので、食事に取り入れるとよいです。
糖は吸収の速度が、穏やかなものほど、腹持ちも良く、
食事を食べる時の順番や、おやつの選択を気を付けることで血糖値の急激な上昇をさけられます。
日ごろから気を付けることで、ブドウ糖の良さをうまく活用できます。
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