ふだんからインターネットをよく利用している人なら、AmazonのFireタブレットを見たり聞いたりしたことは、一度はあるのではないでしょうか。
もともと他のタブレットと比較するとかなり安いのですが、プライムデーなどでは激安に近い価格にまでなることもあるので、購入される方も多いようです。
評判もよいレビューが多いのですが、否定的な評価をされている方も少なからずいます。どこか問題点でもあるのでしょうか。
そこで、今回は、Amazon kindle Fireが本当に買いなのかどうか見てみましょう。
Fireタブレットとは
FireタブレットとはAmazonが出しているタブレットです。
Fireタブレットは、ディスプレイのサイズで区別があり、液晶が7インチのFire7、8インチのFireHD8、10インチのFireHD10の3種類があります。
さらに、FireHD8とFireHD10には上位機種のFireHD 8PlusとFireHD10Plusがあります。また、Fire7以外のモデルは、記憶容量も2種類用意されています。
kindle Fireは、電子書籍の他、アマゾンプライムビデオ、アマゾンミュージックも利用できます。また、Fireタブレット用のSilkというブラウザが搭載されているので、ネット検索も利用できます。
また、Microsoft Office掲載モデルがあるので、Microsoft Officeも利用できることが分かります。
FireタブレットのOS
ここで、重要な点が一点あります。それは、Fireタブレットが使用しているOSです。
OSとは、基本ソフトのことです。現在、タブレットで使用されているOSは主に次の二つです。AppleのiPadシリーズはiPadOS、それ以外のタブレットはandroidです。
ところが、Fireタブレットに搭載されているOSはどちらでもありません。
では、どんなOSが搭載されているのでしょうか。FireタブレットのOSは、Fire OSです。
FireOSとは、聞き慣れないですね。それもそのはずです。このOSは、AmazonがFireタブレットのために開発したOSです。
と言っても、Amazonが一からこのOSを開発したのではありません。実はFireOSはGoogleのandroidをベースに作られています。これは、Amazonの公式ホームページにも記載されています。
そのため、androidで動作するアプリは、基本的にFireOSでも動作します。
では、androidと何が違うのかというと、サービスの違いになります。公式によれば、ブラウズ・位置情報・メッセージング・支払いなどは、AndroidはGoogleのサービスになりますが、FireOSはAmazonのサービスになると記載しています。
アプリの入手先は、FireタブレットではAmazonアプリストアになります。
ところで、ここが一番大切な点なのですが、FireタブレットにはGoogle Playがありません。
さきほど、androidで動作するアプリは、基本的にFireOSでも動作すると言いました。
しかし、Google PlayにあるアプリがすべてAmazonアプリストアにあるわけではありません。新しく出たこのアプリを使いたい、こんなことをしたいからあのアプリを使いたいと思っても、使いたいアプリがAmazonアプリストアになければインストールすることはできません。
ここで要注意なのが、裏技として、FireタブレットにGoogle Playを無理矢理インストールする方法があります。ただし、このやり方は、Amazonは公式には認めていません。仮に今はできても、FireOSやandroidがバージョンアップなどして、突然使えなくなるかもしれませんし、それで不具合が起きても自己責任なので、一切保証はありません。
パソコンいじりが好きな人以外は手を出さない方が賢明です。
買ってはいけない場合とは
以上のことから、Amazon社製のFireタブレットは、コストパフォーマンスがよく、とてもよいタブレットですが、次の方は買ってはいけません。
それは、Fireタブレットを安いandroidタブレットと勘違いして買おうとしている人です。
これに該当する人は、絶対に買ってはいけません。買って後悔する可能性のほうが高いです。
その理由は、次の3点です。
1.Google Playがない。
2.Amazonアプリストアが貧弱。
2.GPSが搭載されていない。
一つ目のGoogle Playがないことは、強調してしすぎることはありません。Fireタブレットが世に出てからかなり経ち、始めからこの仕様であるにもかかわらず、商品レビューを拝見すると、未だに「なんとかなると思っていた」と書いている人が後を絶ちません。そのため、使いたいアプリが使えなかったという不満が残ります。
二つ目に、AmazonアプリストアがGoogleストア並みに充実していれば何の問題もありませんが、かなり貧弱です。もちろん、誰もが使いそうなアプリはFireタブレットでも使えると思います。しかし、それ以外のアプリは見つからない可能性のほうが高いのではないでしょうか。
また、ゲームに関しては、日本国内で流通しているゲームアプリはiPhoneを基準にしていることが多いので、そもそもandroidでも最新機種でないときついことがあります。したがって、Fireタブレットでは動作はしても、使い物にならない可能性のほうが高いです。
三つ目のGPSがないのは仕様なので、位置情報などはWifiに頼るしかなく、精度がかなり落ちます。正確な位置情報が必要なアプリは使用しない方がよいでしょう。
以上の点から、安いandroidタブレットを探している人は、買ってはいけません。
買ってよい人とは
買ってよい人は、Amazonプライムに入っているなど、Amazonの提供するサービスにふだんから利用している人です。
Amazonプライムビデオ、Amazonプライムミュージック、kindle(端末ではなく電子書籍の方)を日常的に利用している人なら、買って損することはありません。そのためにあると言ってもいいくらいです。
まとめ
AmazonのFireタブレットは、コストパフォーマンスに優れています。しかし、買ってはいけない人もいます。ふだんからAmazonを利用している人なら、検討してみてはいかがでしょうか。特にプライムデーの時はお得ですよ。
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