「ダイエットに効果抜群のサプリ！通常5,000円が、今ならお試し価格500円！」
このような広告を目にしたことは、ありませんか？
500円なら、ちょっと試してみようかな・・・・
そう思う場合も多いのではないでしょうか。
お試し価格の健康食品、買ってよい？買ってはいけない？
実は定期購入だったということがある
「お試し」なので、大抵は１回限りのつもりでいることが多いと思います。
ところが、頼んでもいないのに２回目の品物が届き、通常価格を請求されることがあります。お試し価格をクレジットカードで支払っていると、通常価格が同じカードで自動的に引き落とされます。
販売業者へ連絡して「頼んだ覚えがない」と言うと、「初回は500円だが、2回目以降は5,000円の定期購入契約であり、3回目以降でないと解約できない」などと告げられます。
「お試し価格」を謳ったホームページを改めてよくよく確認してみると、確かにその旨が小さく記載されていた・・。
そんなトラブルが、実は増えているのです。
解約したくてもできないケースも
「初回は送料のみ」「初回に限り90%オフ」など、「初回」を謳っている場合は、知らない内に定期購入させようとしていないか、よく確認が必要です。
また、「今ならキャンペーン価格！」という文言と共に、「キャンペーン終了まであと●分」などと表示して、購入を焦らせるようなものもあります。もちろん、キャンペーン期間中というのは嘘で、ページをリロードするとカウントダウンもリセットされたりします。
中には、定期購入であること自体は隠していないものの、「発送日1週間前までの電話連絡で、いつでも解約が可能」などと書いてあるのに、実際には電話しても常に話し中でつながらず、解約したくてもできないという事例もあります。
申し込みがインターネットでできるのに、解約は電話でないとできないのだとしたら、注意した方がいいでしょう。
健康食品以外の品目も
類似のトラブルが、筋肉増強サプリ・口臭ケアサプリ・除毛クリーム・ダイエット青汁・シャンプー・美容液・美容サプリ・バストアップサプリ・ダイエットコーヒーなどでも報告されています。
美容や健康に関するものばかりですね。
綺麗になったり、元気が出るのなら続けてみようかな、と思わせるためのチョイスなのでしょう。
昔から「若さの秘訣はこれ！」という内容の宣伝が、たくさんあります。「ずっと飲み続けている」「いつもこれを使っている」というような「継続は力なり」という雰囲気が、消費者を引き付けるのです。
注文する前によく確認が必要
特にインターネット経由で購入する場合は、申込み操作を以て契約締結となってしまうため、いったん申し込むと、契約をなかったことには簡単にはできません。またネット通販はクーリングオフの適用対象外であり、販売業者の方で「返品不可」と定めていれば原則として返品もできないことになります。
従って、注文をする前に隅々までよく読んで、以下のようなことを確認しましょう。
・定期購入が条件になっていないか。
・定期購入が条件の場合、その回数や期間
・解約する場合の連絡方法
・返品する場合の条件
・利用規約の内容
これらのことが確認できなかったり、表示が小さかったりして確認するのが非常に難しいような場合は、お試し価格であっても買ってはいけません。何度もスクロールしないとサイト全体を見ることができないような場合は、最初から疑った方がよいです。
また、後日のトラブルに備えて、注文画面のキャプチャや受付メールなどを保存しておくようにしましょう。
若者の被害が多い
こういう詐欺的な定期購入商法の被害に遭うのは、意外と若いひとが多いのです。
なんとなくお年寄りの方が騙されやすいように思いがちですが、初回だけ激安の定期購入商法はほとんどがインターネットで展開されているため、高齢者はあまりターゲットになりません。
美容や健康に興味を持ち始めた10-20代の若者が、知らず知らずのうちに定期購入契約をさせられ、世事に不慣れなため泣き寝入りするということも多いのです。
定期購入でトラブルにならないためには
定期購入自体が悪いわけではありません。「初回だけのつもりだったのに、実は定期購入だった」から、問題になるわけです。最初から定期購入のつもりで申し込んだのであれば、実際に初回のお試し価格はお得だということは事実です。
しかし、こういった定期購入商品の多くは、通常価格自体が割高なものが多いです。
気に入った商品を定期購入するのであれば、Amazonなど大手通販サイトの定期購入を利用するのがよいでしょう。意図的に定期購入する分には何も問題ないわけですし、定期購入により割引となる商品もあります。解約も、画面上から簡単に行うことができます。
まとめ
以上で本記事を終わります。お試し価格の健康食品やサプリは、実は定期購入契約だった・解約させてもらえないなどのトラブルがありますので、うっかり買ってはいけません。
意図的に定期購入するなら、Amazonなど大手通販サイトの定期購入機能を利用しましょう。
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