明太子はご飯のお供として食べても、パスタなどの料理に和えて食べても、とても美味しく人気の食材です。
しかし明太子には、発がん性を引き起こすとされる添加物を含むものも多く、また塩分が高いことやプリン体などを含み過剰摂取にも注意すべき食材でもあります。
今回は、明太子にどんな添加物が使われているのか、また過剰摂取に注意すべき理由と明太子に含まれる栄養素について詳しく見ていきます。
明太子の鮮やかさには添加物が使用されている
明太子は数日間冷蔵庫に保存しておくことがよくあります。しかし明太子は時間が経つと次第に黒ずんでしまいます。
明太子が変色して、美味しくなさそうな見た目になってしまうのを防ぐため、発色剤として亜硝酸ナトリウムが添加されています。
この亜硝酸ナトリウムはアミンという物質と化学反応を起こすと、発がん性のあるニトロソアミン類に変化してしまいます。このアミンという物質は、魚卵にも多く含まれているので、明太子に亜硝酸ナトリウムが含まれていると、ニトロソアミン類ができやすいといえます。
明太子は他にも、鮮やかな赤い色を出すために着色料が使用されることもあります。赤色系で良く使用される着色料は、赤色102号とよばれるタール色素になります。
この赤色102号は、急性の毒性は弱いですが、体内で分解されにくいといわれています。そのため細胞や遺伝子への影響も心配されています。人体へは、蕁麻疹やアレルギーなどを引き起こす可能性があるといわれています。
明太子は魚卵で生ものなので、見た目が悪いと食欲に左右されやすい食品です。黒ずんでいたりして見た目が悪くなると、食べたくなくなることも想像がつきます。
白いご飯にきれいな明太子が乗っていると見た目もいいです。楽しく食事をするためにも、きれいな色合いが大事だということは理解できます。
明太子は朝ご飯の手軽なおかずとして重宝するため、亜硝酸ナトリウムの入ったものは控えたいところですよね。
明太子は美味しいけど食べ過ぎには注意が必要
明太子は白いご飯によく合うので、明太子だけをおかずにしてもご飯をおかわりしたくなるほど美味しく食べることができます。またパスタに絡めたりマヨネーズに和えて食べても、相性がいいのでたくさん食べられます。
明太子はとても味が濃い食品ですが、食べ過ぎると身体にどんな影響があるのでしょうか。
明太子は塩分量が多い食品です。100g当たりおよそ5.6g含まれています。成人で1日に摂取して良いとされる塩分量は、男性で7.5g、女性で6.5g未満とされています。
明太子は1本約40gなので、約2.24gの塩分が含まれる計算になります。食事の中には明太子以外でも当然塩分を摂取するため、明太子を食べ過ぎると塩分量の取り過ぎになってしまいます。
塩分を過剰に摂取してしまうと、高血圧の影響があるといわれているので、過剰に摂取しないように注意が必要です。
明太子はプリン体も多く含みます。明太子には100gあたり約160gのプリン体を含んでいるといわれています。プリン体は、体内で尿酸へと分解されます。
この尿酸の量が過剰になり、血液中の尿酸値が増加し高尿酸血症の状態が続くと、痛風になる可能性があるといわれています。痛風は激しい関節痛を伴うので、予防のためにも明太子のようなプリン体を多く含む食品は、過剰に摂取しない方がいいでしょう。
明太子には多くの種類のビタミンやミネラルが含まれている
これまで明太子に含まれる添加物の危険性や、取りすぎに注意が必要な点をご紹介しました。しかし魚の卵でもある明太子には、身体にいいとされる栄養素も数多く含まれます。
明太子には、タンパク質や脂質、炭水化物などの栄養素の他にもビタミンやミネラル、不飽和脂肪酸を含む食品です。
ビタミン類では、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、D、Kなどの9種類にも及ぶ成分を含んでいます。
ほかにも、カリウムや鉄、亜鉛などを含むミネラル類や不飽和脂肪酸も多くの種類を含んでいます。不飽和脂肪酸では、DHAやEPAを含み、善玉コレステロールを増やしたり、記憶力の向上などに期待できるものも含まれます。
明太子はご飯のお供としても大人気のおかずですよね。その上、身体にいいとされるビタミンやミネラルを多く含んでいる食品になります。
しかし亜硝酸ナトリウムなどといった、発がん性を引き起こすとされる添加物が含まれ、楽しく食事するには少し気になりますよね。そんな方には以下のような商品がおすすめです。
以上の商品で添加物が気にならなくなったとしても、塩分やプリン体が高いのには変わりありません。食べ過ぎには注意してご飯のお供として美味しく食事を楽しみましょう。
まとめ
ここまで明太子について、ビタミンやミネラルなどを数多く含む食品である反面、発色剤として使われている亜硝酸ナトリウムと過剰摂取に気をつけることをお伝えしてきました。
明太子は味が濃い食べ物であるため、少量でもご飯のお供として十分に楽しめます。
明太子を選ぶときは、発がん性などを気にしなくていいように、発色剤として使用される亜硝酸ナトリウムや合成着色料が含まれていないものを選び、美味しく楽しく食べるようにしましょう。
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