お正月の初売りといえば、毎年必ず話題になるのが「福袋」。
この時期には必ず、デパートに並ぶ人の長い行列や高額な福袋の話題がニュースで報道されるなど、すっかり新年の風物詩として定着しています。
毎年「福袋」の販売を楽しみにしていて、必ず買うという人も大勢いると思います。
その反面、一度買ってはみたものの使えない商品があって懲りた人など「福袋」に関してさまざまな思いを抱いている人がいることでしょう。
ここからは、「買ってはいけない福袋」と、比較的おすすめな「買ってもいい福袋」の情報を中心にお伝えしていきます。
そのアパレルの福袋、本当にお得？
諸説ありますが、福袋は江戸時代に呉服屋が冬の売り出しの期間に、その年にたまった反物の切れ端を袋に詰めて売り出したのが始まりといわれています。
また、ある年配の人に聞いた話ですが、「服を買う」＝「福を買う」に通じるので縁起物として毎年買っているとのことでした。
時代が変わって、いまや洋服だけではなくコーヒーや調味料といった食品やコスメ、旅行券や家電など様々な福袋が売られています。
しかし、「福袋」といえば最初に思い浮かぶのはやはり洋服でしょう。
憧れのアパレルブランドの洋服がお得に手に入るという理由でも人気があるようです。
でも、そのアパレルの福袋は本当にお買い得なのでしょうか？
福袋の最大の目的は在庫処分
「3万円～5万円相当の商品が入っている福袋が1万円で買える！」などと聞くと、とてもお得な印象を受けるでしょう。
実はアパレルが福袋を販売するおもな目的は「在庫処分」なのです。
その理由として
- そもそもアパレルは、製品の10～20％は在庫になる予測の上で商品を仕入れている。
- しかし、在庫が積みあがっていくと、倒産や撤退のリスクを抱えてしまう。
- そのため、シーズンごとにセールをすることで少しでも在庫を消化している。
という事情があるようです。
何しろトレンドに大きく左右される洋服は、1年型落ちすれば90％offで「セール品」として出すということも珍しくないほど在庫を抱えやすい商品といえます。
しかし、セールで在庫がすべて消化できるとよいのですが、安いからといってそう簡単に全部売れることはありません。
そんなアパレルにとって、セールでも捌けなかった商品を最終処分として売り出せる最大のチャンス、それが「福袋」の販売なのです。
中身が見えない福袋は「買ってはいけない！」
大体、アパレルで売れ残っている服は
- 購買者の大多数がM～Lサイズで、S、LLサイズの商品が在庫になりやすい。
- 着る人を選ぶような個性的なデザインや派手な色味の商品が多い。
という特徴があります。
中身が確認できない福袋には、こうした商品が紛れ込んでいる可能性が非常に高いでしょう。
さらに、冬物の洋服は年明けから2月上旬にかけてどんどん値段が下がっていきます。
少し待てば、お得に欲しい商品が買えるチャンスがやって来るのです。
とくに、値段が張る冬物のコートなどはこの時期がもっとも安く売られています。
福袋を買うお金で、素敵なお気に入りの一着に出会えるかもしれませんよ。
以上の理由から、福袋の「何が出てくるか楽しみ！」という高揚感を味わいたい人以外は購入をおすすめできません。
中身が見える福袋なら買った方がいい？
最近では中身が見える福袋もたくさん販売されています。
では、中身が見える福袋ならお得なのかというと、すべてがお得とは言い切れない事情があります。
あなたはブランドのアイテムがついてくる「付録付きの雑誌」を買ったことはあるでしょうか？
人気ブランドのロゴ入りバッグやポーチ、財布などの付録が目当ての人が飛びつき、発売日にあっという間に売り切れることも珍しくありませんでした。
一時は大変なブームでしたが、最近は以前ほど売れておらず下火になっているようです。
理由はさまざまですが、何といっても「正規品よりも格段に質が落ちる商品」が付録であるという事実に、購買者が気付いたことが大きいでしょう。
アパレルの「中身が見える福袋」に入っている商品は、福袋用に安く販売するために企画・製造された商品です。
定価で売っている商品と同じクオリティにすると損失が出てしまうため、必然的に原価を下げて作ることになります。
何となく雑誌についてる付録と似ていると思いませんか？
しかし福袋用に作られた商品は、多少品質が落ちてもデザインは最新のトレンドを反映しています。
中身に納得し、そのシーズン中に着られればいいと割り切って買うのであれば問題ないのかもしれません。
それでも福袋を買いたい人のために
何度も買っては後悔しているけれど、年中行事として毎年福袋を買うのを楽しみにしている人もいるでしょう。
ここでは、比較的おすすめな「買ってもいい福袋」のジャンル３つをご紹介します。
飲食系
もしあなたが日頃から「マクドナルド」、「ケンタッキー・フライドチキン」、「ミスタードーナッツ」などのファストフードを頻繁に食べているなら、これらの福袋は買っても損はしないでしょう。
これらの福袋は、購入したお値段相当の商品引換券と、その他の商品が入っています。
ただし、引換券は期限がありますので、使い忘れには要注意です。
その他、コーヒーを毎日飲むなら、ドトールやスターバックスなどカフェ系の福袋、大手スーパーの食料品と商品券が入った福袋もねらい目です。
洋服や雑貨などに比べて、食べると消えてしまう食品の福袋は後悔する確率が低いといえるでしょう。
総じて飲食系の福袋は購入金額以上の特典がついているので、必ず元は取れますよ。
一部の人気商品は11月から抽選販売されているので、要チェックです！
家電
ヨドバシカメラの「夢のお年玉袋」や、ケーズ電気の福袋など、大手家電量販店の福袋は中身を公開しています。
「一人暮らしの家電セット」など、必要な家電がセットになった福袋もあり、一点ずつ買うよりかなりお買い得です。
大変人気があるため事前予約が必要で、商品によっては抽選になるほどですが、それだけお得なジャンルといえるでしょう。
以前から欲しかった家電があるなら、ぜひ12月中に各家電量販店のサイトでチェックすることをお勧めします。
子供服
子供は成長が早く、あっという間に洋服が合わなくなってしまいます。
とにかくしょっちゅう買い替えなくてはいけない子供の洋服は、福袋で買ってもいいアイテムです。
多少好みに合わない服が入っていても、すぐ着られなくなることを考えると妥協できるのではないでしょうか？
子供服の福袋を買うときは、今よりも少し大きめのサイズを購入するといいでしょう。
まとめ
今回は、福袋についてお伝えしてきました。
せっかく福袋を買うのなら、新年早々「買わなきゃよかった…」と後悔したくないですよね？
お値段以上のお得な福袋もたくさん販売されていますので、この機会に「買ってよかった！」と思える福袋を探してみてはいかかでしょうか？
