買っても使えない?買ってはいけないコピー用紙

普段使っているコピー用紙のことが、気になることってありませんか?

再生紙や中性紙といった紙の種類から、カラーやも大きさも何種類もありますよね。

「安い」と言えば、100円均一のダイソーやセリアなどで手に入るものもあります。

先日、会社でコピー用紙の購入を頼んだら、「安かったから」と会社のプリンターじゃ使えない用紙を買ってきてくれました。

そうなんです、価格だけで選ぶと使えなかったり、使うのに苦労するコピー用紙があるんです。

今回は、そんな買ってはいけないコピー用紙について書いてみました。

コピー用紙の種類・大きさ・カラーは、バリエーション豊富

コピー用紙には、A版・B版といった大きさの規定があり、カラーも多種多様なものが販売されています。

同じ白色でも、材質が違ったり色目が違ったりすることも多く、気になりだすと止まらなくなります。

用紙は、「非加工紙」・「加工用紙」の2種類

同じように見えても、加工の有無によって光沢やにじみの違いがあります。

使い勝手も良く、コスパも高い「非加工紙」

あまり聞きなれない呼び名ですが、紙の表面に加工がされていないものを「非加工紙」といいます。

基本的に、一般的なプリンターの「レーザー式」・「インクジェット式」のどちらでも使用可能です。

価格も安いものが多く、会社などの事務用に使用されるのはこのタイプがほとんどです。

「非加工紙」には、普通紙・上質紙・再生紙があり、おすすめの使い方は以下の通りです。

・普通紙  一番手に入りやすくポピュラーで安価なので、大量に使う事務用などに向いています。

・上質紙  普通紙に比べ、印字もきれいにできるため、かしこまった提出物や名刺などに向いています。

・再生紙  リサイクル紙ともいわれ古紙(新聞や雑誌など)を再利用して作られ、エコへの配慮のある用紙です。

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コーティングなどの加工がない分、湿気りやすいので、使用前にはシワや紙同士がくっ付いていないかなどの確認が必要です。
使用する前に、よく紙の束をパラパラとするのは、紙同士のくっ付きを解消するためです。
PPC用紙とは?
パッケージによく記載されていますが、普通紙複写機」 (Plain Paper Copier)用の紙という意味で、コピー用紙と同じものです。

写真や絵などカラフルなものをコピーするなら「加工紙」がおすすめ

「加工紙」は、インクがにじまないように特殊なコーティングがされていて、写真などもきれいに印刷されます。

しかし、価格は「非加工紙」に比べ高くなり、安いものでも4~5倍の価格になります。コスパで考えると常時使用は難しいと思います。

「加工紙」には、高級な感じのツヤが表面にある「光沢紙」とつやを抑えた「マット紙」があります。

加工紙は、コーティングが溶けるので「レーザー式は非対応」でしたが、現在では「レーザー式専用加工紙」が販売されています。

用紙を選ぶときの注意
インクジェット対応か、レーザー対応か確認して購入しましょう。加工紙がレーザー式でも使えるようになったといっても、印刷方式が違えばキレイに印刷できません。

・光沢紙 インクジェット対応

・光沢紙 レーザー対応

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・マット紙 インクジェット対応

・マット紙 レーザー対応

用紙の大きさだけでなく、白色にも種類がある?

大きさには、良く使われるA4に代表される「世界規格のA版」と「日本独自のB版」があります。

また、おなじ「白色」でも「白色度」でランクがあります。

サイズの規格は、「A版」と「B版」の2種類

皆さんご存じのA4サイズが一番メジャーです。ほかにもA3やB4、B5がよく使われています。

A版はドイツ生まれ A4サイズ以外にも、意外に多いサイズバリエーション

A4であれば文字通り、A版の4というサイズと分かります。この「4」は、元となる大きさの「A0」を4回半分に折った大きさという意味です。

まず、「A版」はもともと物理学者が発案したドイツの規格が、現在の世界基準となっています。

元になる大きさは、1平方メートルの「ルート長方形」「A0」とし、長辺を半分にして「A1]その半分が「A2」となっています。

つまり、数字が1つ大きくなると紙の面積は半分になっていくということになります。

ルート長方形とは
縦横の比率が「白銀比」(縦:横=1:√2)で、長辺を何回半分にしても同じ比率の長方形になります。よく似た比率に「黄金比」があります。

B版は、日本独自の規格 手になじむ由緒正しいサイズの規格です

B版は、日本独自の基準です。江戸時代の正式な用紙であった「美濃紙」がベースとなっています。

元になる大きさは、1.5平方メートルの「ルート長方形」「B0」とし、「A版」と同じくルート長方形にて規格されています。

書類としては減少している規格ですが、折込チラシなどに現在も多用されています。

白さだって違いがあります  「白色度」は白さの指標

一般的にコピー用紙といえば「白色」がメインですが、その白さにも用紙によって違いがあります。

0%を黒色、100%を白色として表し、90~95%程度の用紙が最も多く、文字もくっきり印刷されます。

以前の再生紙は、見た目でもすぐわかる「白色度70%程度」のものが多かったのですが、漂白技術の向上で見た目の差が無くなってきています。

しかし、見た目は良く似ていても、価格は再生工程分高くなります。

他にも、用紙にはそれぞれ印刷物に適した厚さや種類があり、用途によって使い分ける必要があります。

例えば、他の人に見せたり渡したりするもの、名刺や履歴書、パンフレットは厚い紙で制作されることが多いと思います。

自分たちが使っている紙のサイズや厚み、色には適した使用場面があり、バリエーションがあることを覚えておくと選択ミスの減少につながります。

酸性紙と中性紙
20年以上前、図書館の蔵書がボロボロに劣化するということがありました。
なぜかというと当時の紙は「酸性紙」と呼ばれ、製造工程で酸性化した紙で劣化しやすかったからです。現在では、コピー用紙を含め、劣化しにくい「中性紙」が標準となっています。

まとめ

会社では、500枚4束セットで○○円!と特売や単価を下げるためにまとめ買いをすることが多いコピー用紙。

しかし、使用目的に合わせて用紙を選択すると、見た人にいい印象を与えることもできます。

一度、コピーや印刷する際に、文字が多い・絵や写真が多い・カラーが多いなどに気を付けて、選んでみるとおもしろいと思います。

ここで買ってはいけないタイプをまとまると

・機器にサイズが合わないタイプ     (最大A4サイズまでの機器にB4は使えません)
・きれいにコピーや印刷ができないタイプ (機器に合っていない用紙 レーザー用とインクジェット用を間違えるなど)
・使用用途に合っていないタイプ     (レーザープリンターで専用でない光沢紙はNG)
・製造年月日の古いタイプ        (黄色みがかったり、湿気っている場合があります)

今回、会社で使えなかったコピー用紙は、A4専用機器なのに売残りで安くなっていた「B4」用紙を買ってきたからでした。

普段の何気なく使うものに、すこし目を向けると色々見えてくることがあると思います。

コピー用紙に限らず、本当のコスパが良いものは「問題がなく使えて、良いものの中で出来るだけ低価格のもの」だと再認識しつつ、少し反省しました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたにとって、いちばん使い勝手もコスパも良い、見る方に喜んでもらえるコピー用紙を選んでくださいね。

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