子どもの運動能力低下は、現代社会が抱える問題の1つです。
親としては、自宅で安全に子供の運動能力を育てられたら嬉しいですよね?
Wobbel(ウォーベル)は、自宅で運動能力が育てられると人気のバランスボードです。
SNSなどでも話題のウォーベルは、実際どうなのでしょうか?
本記事では、以下のポイントについて紹介します。
- 期待できる効果
- 安全性
- 使用する上での注意点
内容をウォーベルを実際に2歳の子供に遊ばせたうえで気になった点や、気を付けた方がいいと感じた点についてもお伝えします。
子どもの運動能力を育てたい方、Wobbelが気になる方は是非最後までご覧ください。
Wobbel(ウォーベル)とは?
Wobbel(ウォーベル)はシュタイナー教育に影響を受けた、オランダ生まれのバランスボードです。
シュタイナー教育について、日本シュタイナー学校協会は以下のように解説しています。
すべての子どもはユニークな個性をもって生まれてきます。そして、その個性を世界と調和させて生きたいと願っています。
ドイツを中心に活躍したシュタイナー教育の提唱者、ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)が教育における才覚を初めて発揮したのは23歳の頃でした。彼はある家庭から、11才半になる水頭症の少年の家庭教師を依頼されました。その少年はまったく学習活動を受け付けることができませんでした。ルドルフ・シュタイナーが行ったのは、彼を編み物などの手仕事に取り組ませることでした。手足を使った意志活動に集中した結果、わずか1年半で少年の頭は小さくなり学校に受け入れられます。その後、少年はギムナジウムの課程を終えて医者になりました。
ルドルフ・シュタイナーはこのような経験と独自の人間洞察から、知的な経路を通じた学習は教育のほんの一部に過ぎないと考え、感情や意志に働きかける総合芸術としての教育を構想していきました。芸術となった教育により、すべての子どもに共通する心身の発達プロセスを適切に整え、その上でひとりひとりのまったく異なる個性をそのプロセスの中に調和的に導き入れる。そのようなプロセスを通して、個性はとらわれのない自由を獲得できると考えたのです。
つまりシュタイナー教育は、手足を使った意志活動や独自の発想を尊重した教育といえます。
シンプルで頑丈なウォーベルは、子ども自身が成長に応じて自由に遊び方を見つけることができます。
例えばバランスボードとしてだけでなく、
- シーソー
- 橋
- 山
- 障害物
- すべり台
- 椅子
- 球技のゴール
- ステージ
など、発想次第で様々なものに変化するでしょう。
ウォーベルは美しいデザイン性と自然由来の素材が特徴の、子どもたちが自由な発想で遊べる製品なのです。
期待できる効果
シュタイナー教育に基づいて作られたWobbel(ウォーベル)には、以下のような効果が期待できます。
体を使った遊びで運動能力UP
朝でも夜でも雨の日でも、好きな時に体を動かした遊びができます。
- 揺れる
- 登る
- すべる
- くぐる
など、室内で全身運動ができるため、時間や場所を気にすることなく「筋力」「運動感覚」を養うことができます。
自由自在な遊びで想像力UP
子どもの想像力は非常に豊かです。
想像を膨らませるシンプルなデザインのウォーベルは、子どもの頭の中を反映させることができます。
さらに、人形や車などのおもちゃと組み合わせると、遊びの世界は無限に広がります。
まるで”ゆりかご”のようなリラックス効果
子どもの成長には、刺激と同じくらいリラックスが必要です。
ウォーベルを”ゆりかご”や”ロッキングチェア”のように使うことで、心地よい揺れがリラックス効果を生み出します。
特徴・利点
Wobbel(ウオーベル)には、どのような特徴があるのでしょうか。
「安全性」や「利点」を中心に解説します。
世界基準の安全性
ウォーベルは世界基準の規格である、
- CEマーク(欧州の安全基準)
- ASTM規格(世界的な安全基準)
- AU/NZS規格(オーストラリア、ニュージーランドの安全基準)
をクリアした商品で、安全性はお墨付きです。
さらに染料、塗料、接着剤にも有害な物質は使われておらず、安心して子どもに遊ばせることができます。
インテリアにもなる美しいデザイン
デザインの黄金比に基づく美しいフォルムと、温もりのある木目はリビングにもよく馴染みます。
遊んだ後にしまい込んだりせずに、あえてインテリアとして飾ってみてはいかがでしょうか。
大人も使える耐荷重
ウォーベルは高級ブナ木材(ヨーロッパ産)を何層にも重ね、高圧プレスして作られています。
耐荷重は200㎏で、子どもだけでなく大人も安心して使用できます。
運動・遊び以外にも
ウォーベルは運動だけでなく、
- テーブル
- オットマン
- 手洗い・キッチンの踏み台
など、実用的な使い方もできます。
発想次第で様々な使い方ができるのも、シンプルで美しいウォーベルの魅力です。
注意ポイント
様々なメリットがあるWobbel(ウォーベル)ですが、良いところばかりではありません。
ウォーベルを購入・使用するうえでの注意ポイントについて紹介します。
息子の2歳の誕生日にウォーベルをプレゼントしました。
約半年間使ってみてのリアルな感想をお伝えします。
ご家庭によってはウォーベルは買ってはいけない商品かもしれませんので、是非よくお読みくださいませ。
ややお高めの価格
ウォーベルはサイズやコルク・フェルトの有無によって価格が変化しますが、14,300~42,990円と決して安くない価格設定となっています。
デザイン性や素材・技術にこだわったうえでのお値段でしょうが、バランスボードに数万円もかけたくないとお考えの方にはウォーベルはおすすめしません。
結構重い
ウォーベルの重量は、
- 一番小さいスタータータイプで約2㎏
- 人気のオリジナルタイプで約4.5㎏
- 一番大きいXLタイプで約6.5㎏
と意外に重い商品です。
子どもはウォーベルを山にしたり、谷にしたり、横にしたりと自分で動かして遊びます。
親は子どもがケガをしないように常に様子を見る必要があります。
私の2歳の息子も「ヨイショ、ヨイショ」と危なかしく動かしています。
正直、足に落としたりしてケガをしないか心配しながら見ています。
指を挟める危険
Wobbel Japanの公式ホームページに以下のような注意喚起があります。
縁の部分については、指にご注意ください。
お子様が初めて使用するとき、常に縁の部分には指を触れないよう指示してください。
Wobbelの下では指うや手の挟み込みの危険があり、怪我につながるおそれがあります。
息子も何回か指を挟み「痛い痛い」と助けを求めてきました。
特に小さい子どもが使用する際には、親が側にいることが大前提です。
ウォーベルを使用するにあたって、“どうすれば危ないか・どうすれば安全か”を親が明確に伝えることが重要です。
床に傷がつく・音がうるさい
ウォーベルをフローリングで直に使用すると、床に傷がつく原因になります。
使用音もするため、特に集合住宅では注意が必要です
必ずフローリングマットを使用するか、フェルト・コルクバージョンのウォーベルを使用しましょう。
ちなみにコルク破片の誤飲を防ぐため、コルクバージョンは対象年齢を3歳以上としています。
まとめ
Wobbel(ウォーベル)についてまとめると以下の通りです。
- 子どもの自由な発想と運動能力を育てる
- 安全設計は世界基準
- 高品質のため、やや高価格
- 重量が重く、ケガの危険あり
高品質で利点も多いウォーベルですが、小さい子供が使用する際には必ず大人が近くで見守る必要があります。
ウォーベルの購入をお考えの方、検討する際に本記事を参考にしていただけると嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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