コンビニエンスストアの定番おにぎりの具としてもすっかりおなじみになったシーチキン。
その原材料に「水銀が含まれていることがある」ことはご存じですか?
本記事では、シーチキンを食べ続けることによる危険性と、今後どのように気をつけていけばよいのかをお伝えしていきます。
そもそもシーチキンって何?
シーチキンは、大手食品会社『はごろもフーズ株式会社』さんが発売しているツナ缶の登録商法。食感が鶏のささみに似ていることからつけられた商品名なのです。
テレビCMなどで人気商品となったことで知名度は爆上がり。
今やツナ缶ではなく、商品名の「シーチキン」で呼ばれることが多くなりましたが、要はツナ缶のこと。
シーチキンは体に悪い?
シーチキン、つまりツナ缶の原材料は主にマグロやカツオですが、「水銀が含まれていることがある」という話を聞いたことはありませんか?
また、海外で製造されているツナ缶はオイル漬けであることがほとんど。カロリー過多や脂質の取りすぎも心配です。
ツナ缶の原材料となるマグロやカツオの中でも特に使用されている魚は、「キハダマグロ」「メバチマグロ」「ビンナガマグロ」「カツオ」などが主。
この中でもマグロは、特に水銀の含有量が多いと言われています。
水銀は元々自然界にもある成分で、私たちの身近に存在するもの。揮発性が高く、常温でも液体になる性質を持っているので、ありとあらゆるところに存在し、汚染が広がりやすいのです。
海も例外ではありません。
海水に含まれた水銀を取り込んだプランクトンを小魚が摂取。その小魚を中型の魚が摂取。そして最終的にはマグロなどの大型肉食魚へといった、食物連鎖によって移行していくのです。
マグロのような一番の大型魚には、特に水銀の蓄積量が多いとされています。
「蓄積」という言葉からもわかるように、水銀は体外から排出されにくい特性があります。
水銀を含んだマグロを原材料としたシーチキンを食べることで、ヒトも水銀を摂取していくわけです。そして、それは年々「蓄積」されていくのです。
そして油分量が気になるオイル漬け。油分があったほうが断然旨みはアップ!ただし、カロリーも高くなります。年代によっては、脂質を取りすぎることによる様々な悪影響が心配ですよね。
水銀が蓄積されることによる悪影響
それでは、水銀が体内に蓄積されていくとどのような影響があるのでしょうか?
実は水銀には色々な種類があるのですが、中でもマグロなどの大型魚に蓄積しやすいタイプは「メチル水銀」と呼ばれるものです。
昔、体温計によく使用されていた水銀ですね。若い方はご存じないかもですが。。。
水銀の中でもメチル水銀は、消化管から吸収されやすく、神経系に影響を及ぼすとされています。
世界保健機関(WHO)の報告でも、アトピー性皮膚炎、記憶力低下、情緒不安定、中枢神経障害、肝機能障害、運動失調などさまざまな症状があげられています。子供の近視や遠視にも関わっているのでは?との指摘もあるのです。
子供のアレルギーや体力低下などがここ何年も問題になっていますが、もしかしたらこういったところにも影響しているのかなと思ってしまいますね。
安心して買えるシーチキンはある?
水銀が蓄積しやすいマグロが問題なのであれば、マグロ以外のカツオなどが原材料のものなら安心して食べられるの?
カロリーを抑えたい!脂質の摂取を抑えたい!というのであれば、油分を含まない水煮缶やノンオイルのものなら安心して食べられるの?
結論から言うとYes!
最近のツナ缶は種類も豊富。マグロではなく、マグロ以外の原材料のツナ缶も増えてきました。
ツナ缶の特徴や自分の好み、調理法も考えて色々選ぶことができます。自分の用途にあったツナ缶をその時々で利用すると良いですね。
まとめ
日本人の食生活が欧米化していることはここ何年も言われていて、この10年を比べても魚の消費は減ってきています。
代わりに肉の消費の割合が年々増えてきていますが、それでも日本が世界有数の魚食大国であることに変わりはありません。
魚を多く食べる日本人の水銀蓄積量は、欧米人に比べて2倍以上。年代によっては6倍にもなるそうです。
そもそも良質なたんぱく質やビタミンE、魚特有のDHAやEPAといった脳の働きに効果的な栄養も摂取することができるツナ缶。原材料の成分を知って、理解して、健康的に、食べ過ぎることなく、適量のツナ缶を楽しんでほしいと思います。
ツナ缶に限らず、日頃自分が何気なく口にしている食品にはどのような栄養、そして危険性があるのかを意識してみませんか?
成分など、ある程度自分でも調べてみることをお勧めします。安全なものを食べたいですし、なにより自分で納得したものを口にしたいですよね。
いつまでも健康に過ごすためには、適度な運動と体に良い食生活が欠かせません。まずは日頃の食生活に目を向けてみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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