グランドカバーは庭の土が見えてしまっているスペースを埋める目的の植物です。
緑が多いと癒されますし、庭の見栄えも良くなりますよね。
雑草防止の役割も果たすので、庭のお手入れを楽にするためにグランドカバープランツを植える方も多いです。
半面、植えたグランドカバーの植物も成長するので、ほっておくとお庭が荒れてしまうのはお分かりかと思います。
その植物の成長が早ければ早いほど、さらにお手入れは頻繁に…
いくら素敵なお庭でも日々の作業が大変だとイヤになってしまいますよね。
この記事ではグランドカバーとして植えると後悔する植物をご紹介いたします。
植えると後悔するグランドカバーの特徴
グランドカバーにすると日々のお手入れが大変になるため、避けたほうがいい植物があります。
植えて後悔される方が多いグランドカバーの大半は、繁殖力・成長力が高いものです。
・成長が早すぎる
・根を張りすぎる
・壁や樹木を上ってくる
・こぼれ種でどんどん増える
理由はいろいろですが、植えたら最後、完全に取り除くことがどれも難しく、不要な場所にまで生えてきます。
意外と高さがでて茂みのようになったり、壁や塀まで伸びて張り付いてしまい景観を損ねるのも困りますよね。
当然お手入れが必要となるわけですが、成長が早いとその分お手入れが頻繁で大変になってしまうこと、ご想像いただけると思います。
では、具体的な問題と該当する品種をご紹介いたします。
増え過ぎて後悔…
繁殖力が高いグランドカバープランツは、庭を覆いつくしてしまいます。
不要なところまで生えてきて、他に植えていた植物の栄養を奪ってしまうことにもなります。
ヒメイワダレソウ
地を這うように成長し、草丈が5㎝程度のヒメイワダレソウ。
日陰でも育ち、小さなピンク色の花を咲かせます。
植える場所を選ばないのでグランドカバーとしてよく使われますが、その繁殖力は強すぎます。
なんとオーストラリアの一部地域では、侵略的植物として栽培規制されているとのこと…
再生力が高いので、茎が一部落ちただけでもそこに根付いてしまいます。
根を張りすぎて後悔…
根っこを伸ばして繁殖する植物も大変です。
横に伸びるミントなどは花壇の中やお隣の敷地まで超えていってしまうほど…困ってしまいますよね。
地中深く伸びるタイプだと、必要のない場所に生えてきた時なども取り除くのが困難です。
ミント
さわやかな香りで人気のハーブであるミント。
草丈が高くないペニーロイヤルミントがグランドカバーとしてよく使用されています。
お庭を歩くとミントの香りがするなんて素敵に思えますが、地植えは要注意の植物なんです。
地下の茎を伸ばして繁殖するので、隣の家の敷地や花壇の中など思ってもいないところからも生えてきてビックリさせられます。
おまけにこぼれ種でもどんどん増えてしまうので、注意が必要です。
ドクダミ
薬草として有名なドクダミですが、園芸種もあります。
本来植物が育ちにくい日陰で湿った場所でも大丈夫なので、植物が生育しにくい場所のグランドカバーに使うことが多いようですね。
ただドクダミも地下茎を横にのばして繁殖するタイプの植物です。
思いがけない場所にも生えてきて、お庭のイメージ通りには成長してくれない側面もあります。
カタバミ
ハート形の葉っぱがクローバーに似ていて、黄色い花も可愛らしいカタバミ。
地下茎が深くまで伸びていて抜いても根っこが残るため、一度植えると完全に取り除くのは難しい植物です。
ワイヤープランツ
寄せ植えにもよく使われる、細い茎に小さな葉がついたワイヤープランツ。
オシャレな雰囲気の植物ですが、根が深く、取り除いたつもりでも再生してしまいます。
また、密集して生えるため嵩だかくなり、まわりの植物を隠してしまうほどになります。
地植えにするには要注意の植物です。
壁を上までつたってきて後悔…
ツル性の植物を植えてしまうと、地面どころか壁や塀、そして他の樹木にまでからみついてしまいます。
節からも根をだすので、伸びたものを切ればいいと言うことではありません。
一度根付くと取り除くのは大変なんですね。
ツルニチニチソウ
紫の花を咲かせ、白い斑入りの葉をもつツルニチニチソウ。
どんな環境でも育つ丈夫な品種ですが、成長が早くあっという間に地面を覆いつくします。
他の植物の成長を邪魔してしまうほどなので、植える場所には注意が必要です。
ツルは壁や木をつたっていくので、まめなお手入れが必要です。
グレコマ
グレコマは小ぶりで小さな葉っぱ、斑入りなのでとても可愛いらしい印象の植物です。
丈夫で成長が早く、カーペット状に広がるため、グランドカバーとして使われる機会も多いです。
他のツル性の植物と同様に壁や木にもつたってしまうのですが、根が深くないため少し管理は楽かもしれません。
アイビー
葉っぱが赤ちゃんの手のような形のアイビーは、斑入りのものなどいろんな色・柄がある定番の植物です。
こちらもツル性のため壁をつたうのですが、壁にピッタリと張り付いてしまうため、剪定だけでなくはがすのも一苦労です。
よく見かける植物ですが、グランドカバーとしてはおすすめできません。
最後に
今回は買ってはいけないグランドカバーの品種をご紹介しました。
緑のカーペットとなるグランドカバーは環境に合ったものを買わないと、お手入れが大変になることをおわかりいただけたでしょうか。
植えたときはキレイだったのに…なんてことにならないよう、植物の特性を把握した上で選ぶ必要があります。
快適に過ごせるお庭づくりを楽しんでくださいね。
コメント