朝、仕事前の缶コーヒーを飲むのが日課です。
なんて人、いますよね。
朝イチ、缶コーヒーを飲んで気分を切替え、さぁやるぞっ!
コーヒー効果で気分もスッキリした気がするし、頑張れる気がします。
でも、ちょっと待って下さい。
その缶コーヒー、本当に毎日飲んで大丈夫なのでしょうか?
缶コーヒーは砂糖液?
自動販売機やコンビニで、いつでも手に入る缶コーヒー。
ちょっと一息、という時に便利で、つい買っちゃいますよね。
でも、実は缶コーヒーってとっても体に悪いんです。
缶コーヒーを一言で表すと、「砂糖を溶かしただけの液体」とも言えるくらい、とにかく多量の砂糖が入っています。
その量、角砂糖で表すと3〜11個!
多いものだと11個です!
カップで出されたコーヒーに、角砂糖を5個も6個も入れる人はなかなかいないかと思います。
でも、缶コーヒーにはそれだけの量の糖分が溶けているんです。
砂糖を入れた実感がないと、この量の糖分を抵抗なく飲めてしまうのが怖いですね。
ちなみに、WHOによると砂糖の1日の摂取量の目安は25gです。
角砂糖はひとつ、大体3gのなので、あまーい缶コーヒーを1本飲んだだけで超えてしまいます。
しかも、食事や果物、おやつ、おつまみにも糖分は含まれているので、完全に糖分の取り過ぎ…。
糖分の摂り過ぎは、虫歯や肥満の原因となります。
更に、肥満は脳疾患、心疾患、がん、認知症を引き起こします。
また、糖分を頻繁に取ることで血糖値が不安定になり、イライラ、眠気、けん怠感、吐き気、頭痛などの悪影響もあるのです。
缶コーヒー 体への影響は?
現代人は糖質中毒と言われています。
現代の食生活では、白米、白いパン、麺類、甘い果物、ケーキやせんべい、清涼飲料水など、生活のあちこちで糖質を多量に取ってしまっているのです。
普通に食事をしても勿論、血糖値は上がるのですが、缶コーヒーなどの液体の場合、ご飯などより吸収が早く急激に血糖値が上がります。
缶コーヒーの場合、30分後にはピークが訪れ、血糖値は140mg/dLまで上がります。
この時、体の中ではセロトニンやドーパミンといった脳内物質が分泌され、気分がハイになります。
頭がスッキリする気がするのはこのためですね。
次に、血糖値の上昇を感知した体は血糖値を下げるためにインスリンを大量に分泌します。
すると、急激に血糖値が下がり、イライラや吐き気、眠気が訪れるのです。
で、スッキリするために缶コーヒーをもう1本!
最悪のループとなってしまいます。
缶コーヒーと添加物
缶コーヒーの影響は砂糖だけではありません。
添加物も問題です。
牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、デキストリン、カゼインNa、乳化剤、香料、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
ある缶コーヒーの原材料名です。
カゼインNa以降は全て食品添加物になります。
カゼインNa
カゼイン(牛乳などに含まれるたんぱく質)にナトリウムを結合させた物質。乳化剤として使用されます。腸内の粘膜に炎症を起こすと言われています。
乳化剤
水と油を混ざりやすくするために使用されます。コーヒーの場合、味をまろやかにするために使用されることもあります。どんな成分が使用されているかは分かりません。
香料
コーヒーに香りを付けるために使用されます。こちらも、どんな成分が使われているかは不明です。
アセスルファムK
天然の甘味料ではなく、化学物質を使って作られる人工甘味料。砂糖の200倍の甘さがあります。
スクラロース
砂糖の主成分であるスクロース(しょ糖)に塩素原子を結合させた人工甘味料。砂糖の600倍の甘さがあります。
このあたりの添加物は、微糖、加糖、ラテ、オレなどと書かれた商品には大抵入っています。
人工甘味料は、
・製造過程で発がん性のある物質を使っているものもある
・砂糖の何百倍という甘さが味覚を壊す
・他の添加物と一緒に摂取した場合の影響が不明
などの問題点があります。
では、ブラックコーヒーなら、缶でもOKなのでしょうか?
答えは、「ブラックの方がマシ」です。
しかし、添加物が入っていないか、というと否です。
勿論、無添加のものもありますが、大抵のブラックコーヒーにも多少の添加物が使用されています。
缶コーヒーに限らず添加物を完全に避けることは難しいですが、添加物が沢山入った缶飲料を毎日飲むのは考えものですね。
缶コーヒー カフェインは?
カフェインとは、コーヒー豆、茶葉、カカオ豆などに含まれる食品成分のひとつです。
カフェインの効果としては、眠気を覚ます効果や利尿作用がよく知られています。
一方、カフェインを過剰に摂取した場合には、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの悪影響が起こる事があります。
日本にはカフェインの摂取量の基準がありませんが、例えばカナダの保健省では、健康な成人で400mg/日、妊娠した女性で300mg/日まで、と推奨しています。
さて、缶コーヒーに含まれるカフェインの量はおよそ60mg/100mlです。
つまり、一般的な缶コーヒーの大きさである190ml缶には、100-150mgのカフェインが含まれています。
1日に、缶コーヒーを3本飲むと基準値をオーバーすることになります。
また、カフェインはお茶やチョコにも含まれているため、それらを合わせると意外と簡単に取りすぎてしまうのです。
カフェラテやカフェオレなどミルクが入っている物は、カフェインが少ないイメージですが、そうとも限りません。
カフェインの量は商品によって違い、ブラックかミルク入かでは判断できません。
甘さとミルク感に惑わされないようにしましょう。
まとめ
ついつい手に取ってしまう缶コーヒー。
疲れた時にこそ欲しくなりますよね。
体への影響を踏まえた上で、たまに飲むのは良いかもしれません。
ただ、もしも毎日の習慣になってしまっているのであれば、見直したほうが良いでしょう。
コーヒー自体には抗酸化作用など体にいい作用があります。
しかし、それは豆を挽いてドリップしたコーヒーに限られてしまいます。
家で入れた美味しいコーヒーを、携帯タンブラーで持ち歩くのも良いですね。
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